食物繊維が健康診断の異常値を少なくする?健康に長生きする秘結

毎年健康診断を受けていますか?会社に勤めている人は基本的に毎年あると思いますが、生活習慣病を予防するためにも大切な診断です。

さて、この健康診断を受けて「正常値を超えていた」なんて場面よく出くわすと思うんですよね。年を取ればとるほど引っかかる健康診断。

「年を取ったから多少は仕方がない」「忙しいし別に何か症状があるわけでもないから大丈夫」と自分の体を過信していませんか?でも、ちょっと待った。

その過信があなたのこれからの人生を左右するかもしれません。もし、健康診断の結果を無視した結果、寿命を縮める病気になったらどうしますか?

生活習慣病には糖尿病高血圧症脂質異常症など、様々な病気を引き起こし、さらにこれらの病気になる事で脳卒中心筋梗塞などを引き起こす原因になる可能性があります。

そこで、「健康診断」と全然関わりなさそうでものすごく関わりがある「食物繊維」について話していきたいと思います。この話を読んだ後に健康診断を受けたら、あなたの結果が以前より良くなっているかもしれませんよ。

健康診断と生活習慣病

健康診断を受けるときこんな項目を目にしませんか?

  • 既往歴、業務歴
  • 自覚症状、他覚症状の有無
  • 身長、体重、腹囲、視力、聴力
  • レントゲン(胸部)
  • 血圧
  • 血液検査(貧血、肝機能、脂質、血糖)
  • 尿検査
  • 心電図検査

こんな項目ありましたよね、意外と多いですね。
年齢が若いと受けなくても良い検査もありますが、基本的にはこの項目があるようです。

さて、これらの項目で「生活習慣病」に関わるものを中心に見ていきたいと思います。

身長、体重、腹囲

身長と体重からBMIというのを計算することができます。「体重(kg)×身長(m)×身長(m)」で出すことができます、学校で習ったかな、テレビでもよく見かけますよね。

計算してみて18.5~25に入ればOKです。25を超えるようであればそれは「肥満」に相当します(18.5未満は「痩せ」)
お、どこからか悲鳴が聞こえた気がしますが、気のせいですかね。

そして、腹囲。おへその位置で計ってくださいよーウエストとは違いますからね。おなか引っ込めちゃだめですよ!

基準値は女性が90cm以上、男性が85cm以上が「メタボ」を疑われます。後述で詳しく話しますが、これプラス血糖値や中性脂肪、低善玉コレステロール、高血圧のうち2つ該当すると「メタボリックシンドローム」と言われます。

肥満もメタボリックシンドロームも「糖尿病」「脂質異常症」「高血圧」などを引き起こします。

血圧

血圧器が家に置いてある家庭も少ないでしょうが、健康診断で前より血圧が高くなって驚いた方もいるのでは?

年齢とともに血管も年を取り柔軟性が減ります。その結果血圧が年齢とともに上昇すると言われていますが、それ以外にも生活習慣の悪さから「動脈硬化」を引き起こし、血管が弱くなった結果、血圧が上がる可能性もあります。

女性には「更年期障害」もあるので注意が必要ですね。これはホルモンバランスによるものなのですが、血管の拡張をしていたエストロゲンが減少、結果高血圧になる可能性が高くなります。

うちの母は、僕が幼少期の頃は低血圧なんだと言っていました。確か僕が小学生の頃は上が90とかだったんですけど、ある年の健診で160~200という異常数値をたたき出しました。

結果、降圧剤をいう血圧を下げる薬をずっと飲むことで血圧コントロールできるようになりましたが、おそるべし更年期障害です。

血液検査

血液検査には4つ検査項目があります。「貧血検査」「肝機能検査」「血中脂質検査」「血糖検査」です。

貧血

血液検査データでHbやRBCという項目を見たことはありませんか?Hbは全身に酸素や二酸化炭素を運搬するために重要で、RBCは赤血球の数になります。

一般的に貧血と言えば単なる鉄不足の「鉄欠乏性貧血」が多いのですが、重大な病気が隠されている場合があります。

少し前に職場で貧血を指摘された先輩がいたのですが、精密検査の結果「大腸がん」だったということがありました。早期発見したので、少し入院しただけで済んだんですけどね。

肝機能検査

検査項目はAST、ALT、γ₋GPTがあります。肝臓の機能が低下すると数値が上がるのですが、脂肪肝や肝炎、肝硬変、癌などの可能性があります。

血中脂質検査

検査項目に中性脂肪、善玉コレステロール、悪玉コレステロールがあります。

善玉コレステロールはいいやつなので、多いと余分なコレステロールを肝臓に運んで行ってくれます。悪玉コレステロールは悪さをするやつで、血管に引っ付いたりして「動脈硬化」を引き起こします。

そして、中性脂肪は多いと悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らしてしまいます。

血糖値

検査項目では血糖かHbA1Cです。血糖が高いだけではなく、HbA1Cが高いことが糖尿病の指標です。

なぜHbA1Cが高いとだめなのか。血糖はその時の血液内の糖しか見ませんが、このHbA1Cは一か月くらいの平均値をだしてくれるすごいやつなんです。

だからこそ、これが高いと「糖尿病」の可能性が高いというわけになります。

尿検査

尿蛋白と尿糖を調べます。尿蛋白が出る場合は腎臓の機能が落ちていますし、尿糖が出る場合は糖尿病の可能性があります。

心電図検査

様々な心疾患を発見することができます。不整脈から狭心症心筋梗塞などもわかります。

さて、やっと健康診断で出る結果で異常値が出るとどうなるか、というお話が終わりました。すみません、退屈だったと思いますが、ここからが本題ですよ。

食物繊維がこれらにどう活躍するか、です。

食物繊維をとると検査結果に変化が!?

さて、いよいよこれらの数値や結果が食物繊維とどうかかわるかのお話です。数値を下げたい人、異常な数値を出したくない人必見です。

おっとその前に。
食物繊維は二種類あり、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」があることを知っておいてください。この二つ、食物繊維は食物繊維でも違った役割をしています。

高血圧と食物繊維

まずは、高血圧になるとどんなことになるのかを動画でご紹介です。

参照:youtubu ヘルス&スポーツ

高血圧になったって、良いことないですよ。高血圧になったら薬だけが対処方法?そんなことはありません。

生活習慣の見直しが必要ですが、よく「塩分制限」って聞きませんか?高血圧でない人でも塩分摂取量は8~7gがよいとされていますが、高血圧になると5~6gとされています。結構少ないんですよ。小さじ1杯って考えたら少ないですよね。

さて、食物繊維はそこにどう働くのでしょう。
「水溶性食物繊維」は有害なものを引っ付けて外に出す働きがあるのですが、その一つに塩分も含まれています。

そして「不溶性食物繊維」の働きは便の量を増して腸を刺激することで排便を促してくれるのですが、この力でトイレで排便をするときに力を入れすぎて、脳や心臓に負担がかかる、なんてことを防いでくれます。

高血糖(糖尿病)と食物繊維

次は高血糖(糖尿病)と食物繊維の関係です。
糖尿病になると、以下の動画のようになります。

参考:youtube フェルミ研究所

最初は無症状なので、気が付かない人も多いし、症状がないので、糖尿病を指摘されても放置してしまう人が多いです。こうなる前の予防です。

さて、高血糖(糖尿病)へはどう食物繊維が働くのでしょうか。
「水溶性食物繊維」の働きで、胃や腸をゆっくり移動し、腸に到達しても糖の吸収はおだやかなので、急激な血糖値の上昇を防いでくれます。

「不溶性食物繊維」は繊維質なのでよく噛んで食べなければならず、食べすぎ防止にもなります。そうすると結果的に血液内の糖を抑えられるというわけです。

中性脂肪・コレステロールと食物繊維

中性脂肪や悪玉コレステロールが高かったり、善玉コレステロールが低いと「脂質異常症」と診断されます。この脂質異常症だけではなんてことないのですが、脂質異常で起こる「動脈硬化」が大変な病気を引き起こします。

参照:youtube 2分で分かる医療動画辞典 ミルメディカル

これが原因で起こる病気、狭心症や心筋梗塞を起こす「心疾患」、脳梗塞や脳出血を起こす「脳卒中」が怖いんですよ。

こんな病気にかからないためにも、中性脂肪やコレステロールへの対策を食物繊維で行いましょう!

「水溶性食物繊維」は肝臓でコレステロールを原料として作られる胆汁が役目を終えて再び肝臓へ戻るのを防ぎます。再び肝臓に胆汁が戻れないと新しい胆汁を作らなければならないので、コレステロールを使用、そのためコレステロールが減るという仕組みですね。

さらに、腸内にあるコレステロールも絡んで外に出してしまいます。同じように腸内にある脂肪の吸収も遅らせたり、阻害したりするため、中性脂肪も上がりにくくなるという仕組みです。

では「不溶性食物繊維」はどうでしょう。直接的にコレステロールや中性脂肪に働きかけるわけではありませんが、不溶性食物繊維は高血糖のところでも話しましたが「よく噛んで食べる」ものが多いため、それだけでも食べすぎの予防になります。

そのため肥満になりにくく、中性脂肪やコレステロールが高値になるのを防ぐという間接的な役割があります。

肝機能と食物繊維

肝臓の機能が低下する理由として、解毒作用(アンモニアなどの有害・異物の除去)や脂肪による脂肪肝などが挙げられます。肝臓って「沈黙の臓器」って言われるほど症状がないのが逆に怖いですよね。最悪「肝臓がん」になる可能性があります。

しっかり食物繊維を摂って、肝臓をいたわりましょう。

「不溶性食物繊維」便秘になる事でアンモニアが発生、その解毒のために肝臓が疲弊する、それを防止するのがこれです。不溶性食物繊維は便の量を増して排出!便秘をしないようにすればアンモニアの発生が抑えられ、結果肝臓にも優しいということです。

「水溶性食物繊維」前の話でも出ましたが、「中性脂肪」や「コレステロール」がこの原因とされているので、これらを抑える食物繊維の働きで脂肪肝を防止することができ、肝臓の機能を守ることにつながります。

大腸がんと食物繊維

貧血の原因が「大腸がん」という場合もあるとお話しました。大腸がんになると腸の一部を切除するために最悪「人工肛門」になる可能性があります。

参考:youtube ヒューマンバグ大学_闇の漫画

この大腸がんを予防してくれるのが「食物繊維」なんです。

「不溶性食物繊維」は先ほどからお話しているように、便秘の解消をしてくれます。さらに、排便と一緒に有害物質も一緒に出してくれるので、腸内環境が整い大腸がんの予防につながります。

「水溶性食物繊維」は善玉菌の餌となります。善玉菌が増えるため、さらに腸内環境が整い大腸がん予防になるということですね。

まとめ

  • 健康診断の異常数値は生活習慣病と密接なかかわりがあります。それぞれの項目で異常があってもすぐに何かあるわけではありませんが、そのままにしておくと長生きができません
  • 「高血圧」「高血糖」「中性脂肪・コレステロール高値による脂質異常症」「肝機能の低下」「大腸がん」をそれぞれ予防するためにも食物繊維を摂取しましょう

「水溶性食物繊維」「不溶性食物繊維」1:2の割合で、男性は20g女性は18g一日に摂取することが勧められています。

手軽に摂取するなら断然スムージーがお勧めです!こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

食物繊維を見直して、次回の健康診断ではいい結果が出ることを、そしてあなたの老後がより良いものにしてください。

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