年末年始から色々な行事も重なり、気づくとあれ?太った?と感じる方も多いのではないでしょうか。冬から春にかけては行事が多いので、食いしん坊な僕はついつい食べすぎてしまうんです(笑)
お腹の脂肪が気になる…二の腕が…太ももが…と、言い出したら切りがないですよね。最近、職場の先輩がMEC食ダイエットを始めたんです。先日、僕のイトコもやめたあのMEC食。
あくまでも僕の考えですが、やめた方が…と言おうとも思ったんです。でも、先輩はMEC食ダイエットをはじめてから、「身体の調子が良い!」と。ノリノリの先輩に釘をさすような事を言っては悪い…と悩みました。しばらくしてから先輩が
「なんか俺臭い気がするんだ…いや、臭いんだよ…。皆この臭いは、感じるよね?どうしよう…。」
と深刻な顔で相談してきたんです。そう、口臭・体臭はとてもデリケートな問題です。ニオイで好かれないなんて、辛いですよね?
ということで、今回は、なぜ先輩は臭くなってしまったのか?MEC食ダイエットでのニオイについて、徹底解剖していきたいと思います。臭いが出てきてしまった時の対応策もあるので、是非最後まで読んで頂けたらと思います。
MEC食ってな~に?
MEC食とは、Mはmeat肉のM。EはeggsたまごのE。Cは、cheeseチーズのC。MEC食と書いてメック食と呼ばれています。MEC食は、肉・たまご・チーズ3つの食品を中心に、1口30回噛んで食べる食事法です。
1日の基本摂取量は、肉200g。たまご3個。チーズ120g。もちろん、足りなければそれ以上食べても良い!という、なんとも嬉しい食事法です。僕だったら、たらふく食べちゃいそうです(笑)
肉・たまご・チーズこれら3つの食材は、高たんぱく質・高脂質の食材です。たんぱく質・脂質を摂ることで、炭水化物・糖質からのエネルギー代謝をなくします。
普段、私たちの身体は、糖質からの栄養をもとに、エネルギーの代謝をしているのですが、それをたんぱく質・脂質からのエネルギー代謝に切り替わってしまうという食事法です。
MEC食をやっていくと、結果的に最近流行りのケトジェニックダイエットのような感じになるんですね。
え?ケトジェニックダイエットについて詳しく知りたい方やMEC食のメリット・デメリットについて知りたい方は、こちらの記事をご覧いただけたらと思います。
肉・たまご・チーズの栄養
では、MEC食で使われる肉・たまご・チーズは、どんな栄養素が含まれているのでしょうか?
高たんぱく質・高脂質ということは、ご存知の方も多いかと思いますが、どれぐらい入っているのでしょうか?また、糖質は入っていないのか?しっかり調べた事がない方がほとんどかと思います。
肉の栄養成分
肉と言ってもいろいろありますよね。鶏肉・豚肉・牛肉。レバーなんかも栄養成分は、変わってきちゃいますよね。今回は、それぞれのお肉100gあたりに入っている栄養もお伝えしちゃいます。
鶏肉皮つき100g
- 脂肪1.1g
- たんぱく質25g
- 炭水化物0g
- 食物繊維0g
豚肉100g
- 脂質0.9g
- たんぱく質15g
- 炭水化物0g
- 食物繊維0g
牛肉100g
- 脂質24g
- たんぱく質17g
- 炭水化物0.4g
- 食物繊維0g
レバー100g
- 脂質3.7g
- たんぱく質20g
- 炭水化物3.7g
- 食物繊維0g
お肉の種類によっても、これだけ違うんですね。でも、やっぱりどのお肉も、高たんぱく質・高脂質ですね。炭水化物や食物繊維は、ほぼ入っていませんね。
たまごの栄養成分
では、続いてたまごの栄養成分です。こちらも100gあたりです。
- 脂質10g
- たんぱく質12g
- 炭水化物0.3g
- 食物繊維0g
- ビタミンD1.8g
高脂質・高たんぱく質ですね。そして、たまごにはビタミンDが多いですね。ちなみに、ビタミンDは、骨格や歯の発育が促されるんです。
チーズの栄養成分
チーズも100gあたりの栄養成分になります。
- 脂質25g
- たんぱく質29g
- 炭水化物1.4g
- 食物繊維0g
チーズももちろんながら、高脂質・高たんぱく質ですね。お肉やたまご同様に、低糖質・高たんぱくです。
今回は、肉・たまご・チーズの栄養成分、特に脂質・たんぱく質・炭水化物・食物繊維の量に絞りました。その理由は、のちのち分かるので、最後まで読んでいって下さいね。
MEC食ダイエットは臭くなる?
はい、そうなんです。なぜ、先輩は臭くなってしまったのか?今回は、MEC食ダイエットの注意点である臭いについて、ご紹介したいんです!だから、肉・たまご・チーズの成分もご紹介したんですね。
その臭いの正体はケトン体
そう、臭いの正体はケトン体なんです。ダイエットに興味のある方は知っているかと思いますが、ケトン体って何?と思われた方がほとんどかと思います。なので、しっかりと説明していきますね。
私たち人間の身体は、炭水化物・糖質をエネルギーとしているんですね。ですが、MEC食は少量の炭水化物・糖質なら摂っても良いのですが、結果的に食べなくても良くなり、糖質不足になります。
すると、糖質からのエネルギー代謝だったものが、たんぱく質・脂質からのエネルギー代謝に切り替わります。つまり、脂肪を分解してエネルギーに変わっていくんですね。この脂肪を分解するのに、肝臓を使って分解しているんです。
肝臓にこんな働きがあるって、ご存知でしたか?そう、この肝臓が頑張って脂肪を分解する時に、血液の中へドバーっと出してしまうのが、ケトン体なんです!このケトン体は、ツーンとした酸っぱい臭いを出してくれちゃうんですね。
そう、先輩の臭いの正体は、ケトン体だったんです!ケトン体が出るということは、身体の中で糖質の変わりに、体脂肪が燃えていることなので、ダイエットとしては減量に成功します!
ですが、ケトン体がたくさん出てしまうのは、僕は危険だと思ってしまうんです。
大量のケトン体は危険?
そうなんです。大量のケトン体は危険だと僕は思います。なぜかというと、人間の身体の中でケトン体が大量に出てくるのは、餓鬼(がき)状態になった時だけだからです。
このケトン体の臭いがしてきたら、あなたの身体が「糖質も摂って~他の栄養素も摂って~もう辛いよ~。」と、SOSのサインを出していると思って頂けたらと思います。
この状態を例えると、災害時用にお水やカンパンなど、用意しているとしましょう。災害でもなく食料に困っているわけでもないのに、災害時用のお水やカンパンを、毎日バリバリとあのカンパンを食べているようなものなんです。
備えあれば憂(うれ)いなしという言葉があるように、備えている物は万が一のためにとっておきましょうね。
餓鬼(がき)の時のために備えている、たんぱく質・脂質からのエネルギー代謝を、毎日使ってしまうのは、代謝をしている肝臓にも大きな負担がかかるんですね。
だから、僕はあまりおすすめしないんです。あくまでも、僕個人の意見ですが(笑)ケトン体の臭い=ケトン臭が身体や口から臭ってきたら、糖質の制限を少しセーブすることをおすすめします。
そう聞くとケトン体が悪者のような話しになってしまうので、補足としてお伝えしますが、ケトン体の全てが悪いということではありません。ケトン体には、熱や痛みなどの炎症を抑えてくれる力もあります。
だからこそ、コレだけを食べる!コレは食べない!というダイエット法には、リスクがあると僕は思います。ダイエットを成功させたい方は、こちらの記事もご覧頂けたらと思います。
ケトン臭の対策法
ダイエットは成功させたい!でも、臭いが気になる…。そんなあなたのための解決策です。ケトン臭が気になる方やこれからダイエットをしたい方のために、お伝えしちゃいます。
ただし、臭いが気にならなくなるまで、直ぐに効く人もいれば、数ヶ月かかってしまう人もいるので、長い目でみていただけたらと思います。
1.アルカリ性の食品を摂ろう
先ほどお話しした通り、ツーンと鼻につくケトン臭が出てきてしまった場合、身体はSOSを出しています。食生活を改善することで、ケトン臭への対策にも身体の健康への対策にもなります。
ケトン臭の元となっているケトン体。このケトン体は、酸性なんです。臭いを少しでもやわらげるためには、逆のアルカリ性の食品を摂ることで、中和されて臭いが落ち着くんです。では、アルカリ性の食材っていったい何があるのでしょうか。
アルカリ性の食品
- 梅干し
- レモンやグレープフルーツ(柑橘類)
- お酢
この3つは、アルカリ性であるうえに、消臭効果のあるクエン酸を含んでいるので、特にオススメなんですね。しかも、疲労回復にも効果的です。酸っぱい物って酸性というイメージがつきやすいですが、アルカリ性なのでお間違えなく(笑)
- 緑黄色野菜
- 果物
- 海藻
- きのこ
などもアルカリ性で、なんと言っても食物繊維が多く含まれている食材なんですね。臭いを落ち着かせることに関係してくるのが、この食物繊維なんです!
2.腸内環境を整えよう
食物繊維を摂ることで、腸内環境を整えることができるんです。私たち人間の腸内には、多種多様な細菌たちが生息しているんですね。なんとその数、1,000種類1,000兆個。重さは、1.5kg~2.0kg。とんでもない数の細菌たちが、頑張ってくれているんです。
腸内細菌は、大きく分けて3種類。1つは、善玉菌といって身体に良い影響を与え、腸の活性化につなげてくれる菌です。2つ目は、悪玉菌。悪玉菌は、その名の通り腸内で悪さをしちゃいます。
ですが、バランスがとれていれば、お肉などのたんぱく質を身体から出してくれる働きもあるんですね。そして、最後は日和見菌。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌どちらか優勢な方につく、なんともやっかいな菌です(笑)
上のイラストこように、この子たち腸内細菌たちは、バランスを保っています。善玉菌の割合は20%。悪玉菌の割合は10%。日和見菌の割合は70%。この子たちのエサは、食物繊維なんですね。
ですが、食物繊維をあまり食べないMEC食では、腸内環境は悪くなり腸内で悪臭の成分をたくさん出してしまうんです。食物繊維を摂ることで、腸内環境を整え臭いの物質を身体の外へと出してあげましょう。
腸内環境についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧くださいね。
3.水分を摂ろう
ケトン臭対策として、食事の改善の他にもしっかり水分を摂ることが大切になってきます。水分を摂ることで、身体の中の血液に混じっているケトン体を、外へ出してあげるためです。
ゆっくりと入浴し汗として出してあげるのも良いと思います。また、運動し汗をかいた後も、しっかりと水分補給をしてあげてくださいね。
また、水分を摂ることは、口臭対策にもなりますよね。唾液は、口の中の細菌が増えてしまうことをおさえてくれます。ほかにも、粘膜を保護してくれる重要な働きがあるんです。
ですが、ケトン臭というのは、ツーンとしたキツイ臭い。この臭いを我慢するというのは、相当なストレスがあると思いませんか?ストレスがたまると、唾液が減ってしまうんです。
唾液が減ることで、口の中が乾燥して口臭も強くなります。ケトン臭に加えて口臭まで気になるのは辛いですから、しっかりと水分を摂るようにしてくださいね。
ダイエット時のツーンとした臭いについて、分かりやすい動画もありますので、是非ご覧頂けたらと思います。
まとめ
- MEC食は、お肉・たまご・チーズをメインに1口30回食べる。
- 低糖質・高たんぱく質・高脂質の食事で痩せることができる。
- 肉・たまご・チーズでは、糖質・食物繊維はほとんど摂れない。
- たんぱく質・脂質ばかり食べ続けると、ツーンとした臭いが身体から出てくる。
- この臭いの正体は、ケトン体。エネルギー代謝を糖質からではなく、たんぱく質・脂質から行うことで、ケトン臭がする。
- ケトン臭対策は、食事の改善(アルカリ性の食品を摂る)腸内環境を整える(食物繊維を摂る)水分をしっかり摂る。
MEC食ダイエットによって、痩せることはできます。ダイエット方法は、人それぞれ合う合わないがあると思うので、ご参考になれば幸いです。今回は、MEC食での臭いについて、先輩の悩みをもとに書かせて頂きました。
ですが、お肉・たまご・チーズを中心に食べるのは、糖質や食物繊維が足りないことになりますよね。
僕はやはり口臭・体臭の問題や健康面を考えると、ほどほどの糖質や食物繊維が必要だと思います。気になる方は、こちらの食物繊維不足が太る原因に!?の記事も読んで頂けたらと思います。
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