春になり、体の線が気になる季節になってきました。薄着になると、冬にたまった脂肪が気になってきます。それは、若い方もちょっと年を重ねた方も気持ちは同じではないでしょうか?卒業式や入学式もあり、スーツを着たら、太ってしまっていて着られないという方も多いはず。
僕の先輩の奥様のお話なのですが、高校生の息子様が卒業を迎えられたとのこと。長かったお弁当作りが終わり、奥様は自由なお昼ごはんを手に入れたとのこと。もちろん、息子様のお弁当を作っていたときは一緒に奥様はご自分のお弁当を作ってみえたとのことでした。
しかし、奥様がしばらく自由なお昼ご飯を食べていたら、太ってしまったとのこと。息子様の入学式もあるし、困って始めたのがＭＥＣ食というダイエットだというのです。先輩によると、なんでもＭＥＣ食は肉と卵とチーズを食べるダイエットだというのです。
奥様はＭＥＣ食をしばらく続けたものの、胃もたれもし始めて結局続かなかったと話をしてくれました。ダイエットをしようと始めたＭＥＣ食なのに、なぜ胃もたれしまったのでしょう?いったいＭＥＣ食とはどんなものでしょうか?
ＭＥＣ食について
ＭＥＣ食とは
ＭＥＣ食のＭＥＣとは、
Ｍ＝Meat(お肉）
Ｅ＝Ｅｇｇｓ（卵）
Ｃ＝Cheese（チーズ）
お肉・卵・チーズのことです。
ＭＥＣ食はこの3つの食品のみを食べ続けることです。さらに、1口につき30回噛む必要があります。沖縄県那覇市のこくらクリニック院長、渡辺信幸先生が考案した食事療法になります。ＭＥＣ食を続けることでダイエットなど体の変化が期待でき体験例も集まってきているようです。
ＭＥＣ食ダイエットとは
ＭＥＣ食は肉・卵・チーズをおいしくお腹いっぱいになり痩せようというダイエット方法です。ダイエットといえば痩せる為に我慢するというイメージがありますよね。
糖質制限のように、糖質はダメ!というような引き算で我慢のダイエット方法ではなく、ＭＥＣ食は高たんぱく・高脂質のものを積極的に摂るという、我慢は必要ないダイエットとして進められています。
肉・卵・チーズの3つの食材でお腹をみたせば、一日に必要な栄養素をほぼ取ることができる。3つの食材のみを摂ることで、結果的に炭水化物などの糖質を摂らずに済むというのが、基本的なメカニズムです。
それと、一口食べるごとに30回以上よく噛むことが必要となります。30回よく噛んでから、次を口に入れるようにしましょう。確かに、昔からよく噛んで食べなさいと言われたことありませんか?それは、噛むことで満腹中枢が刺激され必要以上に食べないといわれています。
さらに、ＭＥＣ食ではよく噛むことで人間本来の味覚を取り戻す効果もあるといわれています。味覚には体への影響を判断する機能があります。味覚が研ぎ澄まされれば、体によいもののみをおいしいと感じ、体に必要ないものはまずいと判断されるのです。
ＭＥＣ食を続けていくと、肉・卵・チーズは噛み続けると口の中で溶けてなくなりますが、味が口の中に残りおいしいと感じます。しかし、パスタやラーメンなどよく噛むと味がなくなり、最終的には粉っぽくなりまずいと感じるようになるといわれています。
ＭＥＣ食の効果
よく噛んで食べるＭＥＣ食は人間本来の味覚を取り戻し、高たんぱく質と高脂質を積極的に摂ろうという我慢の少ないダイエットとされています。そのため、ストレスを溜めることなく続けられるといわれています。
さらに、ＭＥＣ食を続けることで体が引き締まってくるとのこと。味覚も鋭くなるため、パンや麺類などやめた人もいるといわれています。さらに、砂糖やみりんなど甘みもある調味料も食べられなくなり必要なくなるといわれています。
ＭＥＣ食って、本当に大丈夫?
ＭＥＣ食と糖質制限
ちょっと待った!本当にＭＥＣ食は大丈夫なのでしょうか?肉・卵・チーズのみを食べるＭＥＣ食、高たんぱく質と高脂質を積極的に摂るという裏には、高たんぱく質と高脂質のみを摂り、ごはんなどの糖質を摂らないということになります。
もちろん、ごはんなど炭水化物だけではなく、野菜などのビタミンやミネラル、さらに魚も摂らないというのです。肉・卵・チーズのみの高カロリー・高脂肪の食事を続けて、その食事バランスで本当に大丈夫なのでしょうか?
確かに、ＭＥＣ食は糖質制限の一つです。よく知る糖質制限は一日糖質70ｇ～140ｇで、糖質制限が緩いといわれています。それに比べて、ＭＥＣ食はほとんど糖質を摂らない計算になります。一日に糖質60ｇ以下の厳しい糖質制限になるのです。
例えば、ＭＥＣ食は一日、お肉を200ｇ以上・卵を3個以上・チーズを120ｇ以上摂ってよいと担っています。下記を参考にして糖質量を計算すると、合計の糖質量が2.7ｇになりかなり厳しい糖質制限になります。
和牛サーロイン赤身200ｇは糖質量0.8ｇ
豚もも肉200ｇは糖質0.4ｇ
卵1個は糖質0.1ｇ～0.2ｇ
チーズ（例えば6Ｐチーズ）1個18ｇの糖質は0.2ｇ
つまり、お腹の中がお肉と卵とチーズで満たされるのです。皆さん、それで大丈夫ですか?焼肉など食べたときに、おならが臭いときありませんか?それ、お腹の中で腸内細菌が弱っている証拠ですよ。
おならが臭いということは、たんぱく質に含まれる窒素が影響しているといわれています。肉も腐れば強烈な悪臭がしますよね、その環境をＭＥＣ食をして、わざわざお腹の中で作っているのです。腸内細菌が弱るのもビタミンなどの食べ物を食べていないからなのです。
そして、野菜や果物を食べないことでビタミンやミネラルなどの食物繊維も摂れいていないのです。さらに、魚も食べないのです。魚は、人が体で作ることのできない油ＤＨＡやＥＰＡがたくさん含まれています。 その貴重な栄養素を摂らないで大丈夫なのでしょうか?
大丈夫なわけありませんよね。だって、ＭＥＣ食をすることで、お腹の環境をわざわざ壊しているのです。 食物繊維が摂れないと免疫機能も落ちます。一度壊れてしまった免疫や腸内環境も戻すのは大変なのです。それなのに、まだＭＥＣ食続けますか?
糖質制限と体の変化
肉・卵・チーズのみを食べるＭＥＣ食。米など炭水化物は太るとされていますが、米を主食にしている僕たち日本人はわりと痩せていますよね。それなのに、ＭＥＣ食をして糖質制限をする必要が本当にあるのでしょうか?
肉・卵・チーズなど動物性のたんぱく質です。たんぱく質を摂りすぎると体に炎症がおきて体が老化します。それに加え植物性のたんぱく質を摂らないので脱水症状になり、肌がばさばさになるといわれています。
そして、人に体は腸の細菌がホルモンを作りそれを頭に届けることで活動できています。それなのに、ＭＥＣ食によりお腹の環境が壊れホルモンが作れなくなってしまったら、体が動かなくなってしまいますよ。
50歳を超えた人が糖質制限をしたら、寿命に変化があったともいわれています。50歳を超えて糖質50％の人は、低糖質の50歳の人より4年長く生きれると言われています。高糖質の人でも低糖質の人より1年長く生きるのです。それでも、ＭＥＣ食をして低糖質の生活を続けますか?
お薦めのお弁当
僕の先輩の奥様はきっと高校生の息子様のお弁当が終わり、ご自分のお昼ご飯がお弁当ではなくしてしまったので、太ってしまったのかもしれません。息子様の為に作るお弁当はきっとバランスの考えられたものだったはずです。
それなのに、バランスの取れたお弁当が終わってしまいました。お弁当がなくなってしまったので簡単にお昼ご飯を済ますために、カロリーの高いレトルト食品などに頼ったため、食事の変化が起こり太ってしまった可能性があります。
太ったからＭＥＣ食を始めるのではなく、太る可能性になった原因を断つことも大切だと思います。でも、息子様のためには作れたお弁当でも、自分や旦那様のためにはなかなか作れないものですよね。
そこで、簡単で栄養のあるお弁当を紹介します。朝はとにかく忙しいですよね。そこにお弁当作りを入れるのは難しいところ。なのでとにかく簡単にできて、でもおいしくできるお弁当、スープジャーを使ったお弁当を紹介します。
夕飯の時に、ちょっと余分に野菜をカットしておくと楽です。ごはんを使ったものやペンネを使ったものを紹介します。もし、ごはんやペンネを使わなかったら、スープジャーをおかずにおにぎりを添えてもいいと思いますよ。
まとめ
- ＭＥＣ食とは肉・卵・チーズのみを食べる糖質制限です。
- ＭＥＣ食ダイエットは肉・卵・チーズを食べ、一口に30回噛むダイエットです。
- ＭＥＣ食ダイエットの効果は、味覚が研ぎ澄まされ高たんぱく質・高脂質を摂る我慢しない糖質制限です。
- ＭＥＣ食ではビタミンやミネラル、ＤＨＡなどの栄養素が全く摂れなくなります。
- 糖質制限は寿命を縮める可能性があります。
- 簡単スープジャーお弁当の紹介です。
ＭＥＣ食は高たんぱく質・高脂質の厳しい糖質制限ダイエットです。少し太ってしまったからと言って、ＭＥＣ食で糖質ダイエットをするのは危険です。ＭＥＣ食をすることで腸内環境を壊し、寿命をも縮めることになりかねません。
糖質制限をするより、太ってしまった原因を一度考えてみましょう。体に無理のない方法で体重を落とせるといいですね。ＭＥＣ食を頑張りすぎて、無理をして、体を壊してしまっては元も子もありませんからね。
こちらもよかったら参考にしてくださいね。
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