MEC食はたくさん食べるのになぜ痩せるのかその謎に迫る!

俺、今度はMEC食っていうダイエット始めるようと思う!お肉、卵、チーズたくさん食べても痩せられるらしいんだよ!俺にぴったりのダイエット法だろ?

MEC食?聞いたことないな。でもお肉、チーズ、卵たくさん食べても痩せるとかそんなわけないって。ダイエットとかいっておまえが食べたいだけだろ?そんなんで痩せたらダイエットで苦労する人いないわ(笑)

それがこんな大食いの俺でも本当に痩せられるらしいんだよ!

いや~、信じられないな。俺は痩せられないに賭ける!もしそのMEC食?ってやつで痩せたら逆立ちでスクランブル交差点渡ってやるよ!(笑)

~数ヶ月後~

おいおい、ほんとに痩せてるじゃんか!あり得ない、何であんな食事で痩せるんだよ!

びっくりだろ~。実はMEC食には痩せるための秘密がたくさん隠されてるんだよ。

というわけで、その秘密気になりますよね?この会話を読んだ皆さんの中にも“いや、そんな食事で痩せれるわけないないでしょ”と心の中でつっこんだ人もいると思います。でも、この人が言うように本当に痩せることができるんです!

実際にMEC食で痩せた人の中では、-20kg、-15kg、中には-50kgも減量した人もいます。

芸人で“90kgのカトパン”とも言われる餅田コシヒカリさんも4ヶ月で20kgの減量に成功し、『4ヶ月でここまで痩せました!餅田コシヒカリのダイエット日記』というダイエット本を出版しました。

痩せたいけどダイエットに何回も失敗してるしもうやりたくないよ・・・。と思っている方、本当に今のままでもいいんですか?このダイエットなら大幅に痩せられる可能性があります。この先こんな機会はないかもしれませんこの記事を見た今が変わるチャンスですよ!

たくさん食べても痩せることができるのでMEC食は今まで食事制限が辛くてダイエットを諦めていた人の救世主なんです!ぜひ、痩せることを諦めていたという人に知っていただきたいのでまずはMEC食を詳しく説明していきたいとおもいます。

そもそもMEC食ってなに?

MEC食というのは、離島で医師をしている渡辺信幸先生が作った健康的な食事法のことで、お肉、卵、チーズを中心にたくさん食べることで一日に必要な栄養を補おうというものです。実際に渡辺先生は4000人にMEC食を試してもらいこれらの食材が効果的であることも証明されています。

このMEC食には大きく2つのルールがあります。

  • 一日にお肉200g以上、卵3個以上、チーズ120g以上をベースの量としてとる
  • 一口ごとに30回以上噛んで食べる

この2つを守ることで健康的に痩せることができます。このベース量を食べた上でもっとほかに何か食べたいというのならプラスして食べたいものを食べても良いということになっているのでダイエット中でもたくさん食べたい人にうってつけの食事法です。

全てが高タンパク低糖質食材

上で紹介したように、MEC食はルールが二つしかなくいろいろな制限が伴う他のダイエットとは違い簡単で始めやすいのが特徴です。そのほかにもMEC食が簡単である理由があるので紹介していきたいと思います。

MEC食の三つの食材であるお肉、卵、チーズはどれも高タンパク低糖質な食材です。それでは具体的にどれぐらいタンパク質と糖質が含まれているか見ていきましょう。

 カロリー(kcal)タンパク質(g)糖質(g)
牛肉(100g)37114.40.2
豚肉(100g)26319.30.2
鶏肉(100g)20016.20
卵(1個)9112.30.3
チーズ(100g)33922.71.3

これは簡単に栄養を計算できるサイト“Slism”のデータを元に作成したものです。この表からも分かるように、これらの食材にはタンパク質が多く含まれています。一日当たりに必要なタンパク質の量は成人男性で50g、成人女性で40gなのでこれらの食材で十分補うことができます

糖質を見てみても、ほとんど含まれていないことがわかります。ちなみに私たちが主食としてよく食べている白米ですが、白米は100gに37gもの糖質が含まれています。白米と比べてみるといかに糖質が含まれていないかわかりますよね。

一般的に、太る原因は食事で糖を摂取したときに血糖値が急激に上がるのを防ごうとインスリンが大量に分泌されるからだと言われています。このインスリンは脂肪をため込み、さらには脂肪の分解を抑制する働きがあります。

糖をとればとるほどインスリンは増え太りやすくなってしまうので糖はダイエットにとって大敵なのです。その点でMEC食は高タンパクで代謝が上がるとともに低糖質でインスリンが増えるのを防ぎ太りにくくしてくれます。

制限ではなくたくさん食べることで痩せれる

低糖質と聞くと、思い浮かべるのは“糖質制限”なのではないでしょうか?ダイエットをしている人なら糖質制限をやってみようかと思った人もいると思います。

糖質制限は上で説明したようにインスリンを増やさないために効果的ですが、糖質をとらないように制限するのは大変ですよね。

糖質が少ないという点では糖質制限もMEC食も同じですが、この二つは根本的な考え方が違います。この違いがMEC食が簡単で続けやすい理由にもなってきます。

まず糖質制限はその名のとおり“糖質をとらないように制限しましょう”という考え方のもと生まれた食事の方法です。そのため糖質制限をする人は「ご飯は糖質が多いから食べないようにしなきゃ」「糖質が気になるからスイーツ我慢しよう」と食べないことばかり考えてしまいます。

糖質とらないためにお菓子も主食も禁止しなきゃ・・・。今まで食べてたものいきなり抜くって大変、ストレス溜まっちゃう

この考え方は“~しなきゃいけない”と自分の欲求を抑えこむことになるのでストレスが溜まりそのせいで暴食してしまったり長続きしない原因にもなります。

それに比べてMEC食は、“低糖質食材のお肉、卵、チーズをたくさん食べましょう”という考え方なので制限するという考えがありません。たくさん食べた上で他にも食べたいものがあるなら食べてもよいので自由でストレスを感じにくい食事法です。

お肉、卵、チーズをたくさん食べてたらお腹いっぱいになってきたぞ!お腹あんまり減ってないからご飯はほんのちょっとでいいや。

たくさん食べてもその食材は糖がわずかしか含まれていないので結果的に糖をとらない食事になると言うことです。このことが糖をとらないことを前提にしている糖質制限とは違うのです。

MEC食を始めるうえでの注意点

今からMEC食を始めようとしている人に、よりよいMEC食の生活を送っていただきたいので先に注意点をお伝えしようと思います。

  • ビタミンCを合わせて摂る
  • 腸内環境が悪くなる可能性

これらがMEC食を始める上で気をつけてほしいことです。では、1つずつ解説していきます。

ビタミンCを一緒に摂る

なんでビタミンC?と思いますよね。それは、MEC食の食材にはほとんどビタミンCが含まれていないからなのです。MEC食で生活するのに必要な栄養は摂れていますがビタミンCは摂れていません。ビタミンCは体内では作り出せないので野菜や果物から摂らなければなりません。

ビタミンCは主に肌をキレイにする働きがあり、シミやくすみの原因であるメラニンを作らないようにして白い肌を作ったり紫外線から肌を守ったりニキビができるのを防いだりします。

ビタミンCを多く含む野菜にはパプリカ、ピーマン、ブロッコリー、ゴーヤーなどの緑黄色野菜があります。果物ではキウイ、イチゴ、オレンジなどに多く含まれています。

食材から摂る以外の方法では、サプリメントも良いでしょう。ビタミンCを摂るためのサプリメントはたくさんあり、錠剤で簡単に効率的に飲むことができます。基本的な栄養はMEC食で摂り、足りない栄養をサプリメントで摂るのは賢い方法かもしれません。

腸内環境が悪くなる可能性がある

MEC食のタンパク質は動物性のタンパク質です。タンパク質にはお肉や卵などの動物性タンパク質と大豆などの植物性タンパク質に分かれますが、この動物性のタンパク質ばかり摂っていると腸内環境が悪くなってしまう可能性があるんです。

腸内環境を悪くする原因は腸の中で悪玉菌という菌が多くなってしまうことにあります。この悪玉菌のエサとなるのが肉類などに多く含まれるタンパク質やアミノ酸なのです。さらに腸内環境をよくしてくれる食物繊維が含まれていないのも腸内環境を悪くしてしまう原因でもあります。

そのため、MEC食の食材以外に食べるとしたら食物繊維が多く含まれた食材を食べるのをおすすめします。食物繊維が多く含まれる食材には、キノコ類、海藻類、キャベツ、ごぼう、アスパラガスなどの野菜があります。

さらに、玄米やもち麦、ライ麦、オートミールなどに豊富に含まれているので、白米を玄米やもち麦に変えたり普通のパンではなくライ麦パンや全粒粉パンを食べたり朝食にオートミールを食べるのも効果的です。

MEC食で痩せるor痩せない人

残念ながら、MEC食をしても体重が減らない人がいます。元々炭水化物をあまりとっていなかったり小食な人はたくさん食べることで逆に体重が増えてしまう可能性もあります。

MEC食は適正な体重に戻すために有効なダイエット法です。なので、食べ過ぎや糖の取り過ぎで適正体重より体重があり肥満体の人にはとても向いています。しかし、元から適正体重かそれ以下の人はタンパク質をとることで筋肉が増え体重が増えることもあります。

ですが、筋肉で体重が増えるのはよいことです。脂肪より筋肉のほうが重たいので体重が増えてしまうのは当たり前です。体重って基本的に自分しか分からないことですよね。他の人があなたを見て引き締まっていて痩せて見えると思えば体重なんて関係ありません。

MEC食にはダイエット効果の他に血糖値、高血圧が良くなったり、肌にハリがでて若々しくなる効果もありますダイエット目的でなくてもやってみる価値はあります!

MEC食は痩せるために最適の食!

MEC食で痩せるのは糖質がほとんど含まれていないからで終わってしまってはMEC食の魅力をまだまだ伝えきれずに終わってしまうので、MEC食がいかに痩せるための食事法か引き続きお伝えしていきたいと思います。

MEC食のルールは、お肉、卵、チーズをたくさん食べることと30回噛むことがありますが、単純なルールに見えて実はここに痩せるポイントが隠されているんです!

その痩せるポイントを食材に含まれる栄養のすばらしさと30回以上噛むことのメリットから説明していきたいと思います。

タンパク質で痩せやすい体に

タンパク質は筋肉を作る働きがあるだけではなく、元からある筋肉の分解を抑えたり体脂肪を減らす働きもあります。

タンパク質をつくるアミノ酸の中に、リパーゼというものがあります。このリパーゼは脂肪を分解する酵素を活性化させる働きがあり、このリパーゼのおかげで脂肪が分解しスリムにしてくれます。

さらに、高タンパクな食材を食べると、コレシストキニンという食欲を抑えるホルモンが分泌され、脳に食欲を抑えるように指示します。そのため満腹感が得られ食べ過ぎを防ぐことができます。

タンパク質で代謝を上げるために効果的な食べ方は、一度で食べきらずまんべんなく定期的に食べることです。一度に食べてしまうと消化しきれず便として体外に出てしまいます。

例えばMEC食では朝と昼で一日のベース量を食べたから夜は何でも食べても良いとなるのではなく、朝昼晩で偏りがなくタンパク質をとるべきです。

文章でお伝えするには長くなってしまうので、タンパク質で痩せるポイントをまとめて紹介している動画を載せておきます。もっとタンパク質について知りたいという方はみてみてください。

引用:youtube 食欲コントロールダイエット講座

噛むことで食べ過ぎ防止

たくさん噛むと満腹感が得られ食べ過ぎを防ぐことができるんです!その仕組みを説明します。たくさん噛むことで実際には少ししか食べていなくても脳は“たくさん食べてる”と思い込んで、少しの量でもたくさん食べたような満足感が得られるのです。

そのため、一口を小さくしてもよく噛んで食べると脳はたくさん食べたと勘違いしてしまうので、ダイエット効果が高くなります。

さらに、よく噛むことはエネルギーの消費を大きくしてくれるというメリットもあります。人は、運動などしなくても身体を動かすために自分が意識しないところで代謝を使っています。このような代謝のことを安静時代謝といいます。

食べたものを消化吸収するときも“食後誘発性体熱産生(DIT)”というエネルギーを使い、一日に使う安静時代謝の10~15%を消費しています。この消化吸収の時に使う安静時代謝をあげるためによく噛むことが効果的です。このことは実験でも示されているのでその実験をご紹介します。

男性30人に、できるだけ早く食事を食べてもらったときとゆっくり食べてもらったときで噛んだ回数と食後誘発性体熱産生(DIT)と比べました。すると、早く食べた方は137回しか噛んでいないのに対しゆっくり食べた方は噛んだ数が702回と大きく差がでました。

下のグラフからも分かるように食後誘発性体熱産生(DIT)にも差が現れ、早く食べたときに比べてゆっくりよく噛んで食べたときの方が消費するエネルギーが高いといえます。

引用:噛むこと研究室

食事1回分では少しの差と思うかもしれませんが、基本的に毎日3食食べているので毎日続けると早く食べたときと比べてなんと約1.5㎏もの差が生まれます。噛むことは自分の意識で誰もができることなのでよく噛むことから始めてみるもの良いですね。

MEC食の脂肪は摂っても大丈夫?

ダイエットをするとき、食材の脂質を気にする人は少なくないのではないでしょうか?なんとなく油たっぷりのものより脂肪が少ない食べ物のほうがダイエットに向いている気がしますよね。

しかし、イギリス人医師の実験で低脂肪の食べ物にダイエット効果がないことが証明されています。

お腹に脂肪がつくと太るので“脂肪を食べる=脂肪が体につく”と思われがちですが、実際はそうではありません。体に脂肪をつけるのは糖質の取り過ぎであって、脂肪は細胞膜を作るのに体にとって必要な栄養素なのです。

牧田善治医師が書いた『医師が教える食事術2実践バイブル』には、良質な脂肪をたくさんとると頭が冴えて眠くならないということが書かれています。

脂肪は1gあたり9kcalで糖質が1g4kcalなのと比べエネルギーが多いため、少しの量でも効率的にエネルギーを摂取し体を動かすことができます

ある実験でも、低脂肪・高炭水化物の食事をすると脂肪をため込むインスリンが体内で急増し代謝が鈍るのに対し、同じカロリーでも高脂質・低炭水化物の食事に変えると代謝のスピードが上がることが発見されています。

まとめ

MEC食はたくさん食べて簡単なのになぜ痩せるのか、その謎をひも解いてきましたがその謎の答えをまとめていきます。

  • MEC食の食材はタンパク質はたっぷりなのに太る原因を作る糖質はほとんど含まれていない
  • 制限が少なくたくさん食べることを前提にしているので空腹のストレスを感じなく、続けやすい
  • タンパク質は満腹感が得られ、筋肉を作り脂肪を分解するため太りにくくなる
  • たくさん噛むことですぐお腹いっぱいになり、代謝も上がるので痩せる
  • 脂質で太るは間違いなのでMEC食で脂質をとっても太らない

なぜMEC食が痩せるのかついて考えていくとこんなにもダイエットに向く理由がありました。たった二つのルールなのに痩せるのはしっかり考え尽くされたうえでのMEC食のルールがあるからだとわかりますね。

ここで忘れてはいけないのが、ビタミンCと食物繊維を摂ることです。MEC食は食べる食材が3つなのでそれ以外で食べる食材が重要になってきます。MEC食で足りない栄養は補って健康的に痩せていきましょう

食事制限なしに痩せられるなんて嘘だと思っていた人も、理由を聞いたら納得していただけたのではないでしょうか?

納得した上で、これはやらない手はないですよね。今までダイエットで挫折してきた人や、今から本気で痩せたいと思っている人にはMEC食をおすすめします。MEC食をはじめて生まれ変わりましょう!

MEC食を始める人に、知っておくと簡単においしくMEC食が食べることができて便利な作り置き料理の紹介をした記事があるのでこちらも合わせて読んでみてください。

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