
ぶっちー、僕の人生は、もうおしまいだよ~
先日、コンビニを出た所で、友人に出くわしました。顔色も悪く、何だか落ち込んでいるようです。
そんな暗い顔して、いったい何があったんだい?


僕のミスで得意先を怒らせちゃったんだ。
今、上司と専務が謝りに行ってるけど、大事な得意先を失うかもしれない。
そうなったら、きっと僕はクビになってしまうよ。もう、おしまいだ~
まぁまぁ、まだクビだと決まったわけじゃないから。そうだ、今そこのコンビニで買ったんだけど、これでも食べて落ち着きなよ。



ありがとう。おっ、ガリガリ君じゃん。
う~ん、安定のうまさだよな。甘さで癒されるなぁ。
ガリガリ君って、いつもおいしいフレーバーばかりじゃないと思うよ。
僕は昔、ひどい味のガリガリ君を食べたことがあるんだ。


へぇ~。何味だったの?
それはね…。
そうだ!今の君にピッタリの話があるから、続きはカフェでゆっくり話すよ。

僕はアイスを手に持ったままのA君を、強引に引っ張ってカフェへと向かいました。この時の僕には、この話をすれば、きっとA君を励ますことが出来るだろうという絶対的な自信がありました。
- 仕事などでミスをして落ち込んでいる方
- 何となく人生が平凡でつまらないと感じている方
- チャレンジしたいことがあるが、イマイチ一歩が踏み出せない方
- もちろん、ガリガリ君が大好きな方
- ガリガリ君が時々変わった味のアイスを出すことを不思議に思っている方
社史に残る?大失敗

カフェに着いてからも落ち着きのないA君。得意先のことが気になるというより、もはや頭はガリガリ君のことでいっぱいの様子。仕方ない、話してやるか。
さっき話したひどい味のガリガリ君ってさ、6年前に出たナポリタン味なんだよ。知ってる?


ああ~、あれか!ツイッターの評判がひど過ぎたから、食べなかったやつだ。思い出したよ、最後10円とかで売ってた店もあったよね。
毎年、新しいフレーバーが発売され話題性に事欠かないガリガリ君ですが、全ての味がヒット作だったわけではありません。特に2014年に発売されたガリガリ君リッチナポリタン味は話題にはなったものの、全く売れず3億円の損失を会社に与えました。
話題作りが裏目に
僕の記憶だと、ナポリタン味のガリガリ君は袋を開けた時から、ほのかにピーマンの香りがしていかにも不味そうだった。かじってみるとナポリタンを甘くしたような味で、食べ終わる頃には気持ち悪くなった。決してリピートしようと思える商品じゃなかったのをよく覚えているよ。
一体なぜそんな商品が生まれたのか。ナポリタンの失敗から2年後、ガリガリ君リッチの新商品を発表した赤城乳業マーケティング部長の萩原さんによれば、きっかけは取引先から商品開発が攻めていない、赤城乳業さんなら何かやってくれると期待している、と言われたからなんだそう。
企業メッセージが「あそびましょ。」なのに、攻めてないって言われたら火がついちゃうのは無理もない気がするけど、段々エスカレートして攻めすぎたことが想像できるよね。
実際にコーンポタージュ、シチューとくれば次はカレーか?などと予想された為、誰も予想できない味にしようと思いついたのがナポリタン味だった。しかも開発するうちに話題性のある奇抜な商品を開発することに夢中になるあまり、1番大事な「おいしさ」を忘れてしまったみたいなんだよ。
どれだけスゴイ味だったのか、沢山の人が動画をあげてるから、ちょっと見てみようよ。
遊び心を大切にする社風で後押し


それにしてもさ、3億円も損失を出して、よくクビにならなかったね。
それは、この会社の社風のお陰でもあるんだよ。

企業スローガンは、あそびましょ。
開発当初から何よりも大切にしてきたこと。それは「遊び心」でした。さあ、これからもみんなでもっともっと遊びを大切に考える赤城乳業を目指しましょ。商品を考え出す時も、つくる時も、お届けする時も。もっともっと「遊び心」を大切にしていきましょ。(お客様もきっと赤城乳業の遊び心を期待しているはずだから)
赤城乳業HPより
創業当時から言われ続けていたのが、「異端であれ」だったんだ。赤城乳業は今でこそ450億円以上の売上があるけど、従業員は400人程度の中小企業なんだよ。広告費用も資金も豊富な大企業と張り合うためには、同じことをやっていたんではダメだということだね。
それだからこそ失敗をしても次で取り返せばそれで良い、という雰囲気が社内にはあるんだ。2006年から企業スローガンも「あそびましょ。」になり、ますます遊び心を前面に打ち出してきたんだよ。
転んでもただでは起きない
3億円の損失ってきいたら、誰でも驚いちゃうよね。それ以上に僕がビックリしたのは、2年経ったとはいえ、ガリガリ君リッチの新商品をまた出したこと。懲りてないのかぁ、スゲーなガリガリ君、って思わず言っちゃってたもん。
責任者の萩原さんは、その新商品の発表以来、ナポリタン味の大失敗についてTVや雑誌の取材を積極的に受けたんだ。普通なら秘密にしておきたい損失額や当時の状況について、包み隠さず話したもんだから、結果的に新商品の話題作りに一役買ったことになったんだよ。

あれだけの大失敗をしても、めげない精神と転んでもただでは起きない、か。なんだか元気がでてきたぞ。
ナポリタン味の大失敗から得た学び
ナポリタン味の大失敗の原因は「味がまずかったから」という至ってシンプルな理由だったんた。でもこれって、食べ物にとって致命的だよね。商品が売れない=ユーザーからの「おいしくない」のメッセージなのだから。
赤城乳業さんが、3億円もの損失を出して得た学びは「アイスはおいしくなきゃいけない」だったんだ。まさに基本が大事ということだろうね。
まとめ

- ガリガリ君大失敗のフレーバーはナポリタン味で損失なんと3億円!
- ガリガリ君が開発当初から大切にしているのは「遊び心」
- 企業メッセージも「あそびましょ。」で社員のチャレンジを後押し
- 大失敗もネタにする、ガリガリ君の転んでもただでは起きない精神を見習おう
- 何事も、基本が一番大事

ガリガリ君の大失敗に比べたら、僕のミスなんて、ちっぽけなものに思えてきたよ。
そうだよ!その調子だよ。失敗も時間が経てば、話のネタになるかもしれないしさ。


それはどうかな。おっ、上司からメールだ。
怒ってた得意先が、大至急企画書作り直して持って来いって。ぶっちー、僕会社に戻るね。話を聴いたら元気が出たよ、ありがとう。
よーし今度こそ、得意先が驚くような企画書をだすぞ!
元気が出たのなら良かった。
そうだ、何事も基本が一番大事なんだからね、ってもう行っちゃったか。
まぁ転んでも、また起きあがればいいんだから、まあいいか。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ここをクリックするとサイトの順位がわかります