今年は暖冬で雪が少ないので、春の訪れも早そうですね。ではみなさん、連想ゲームです。「春」から連想する食べ物はなんですか?ふきのとう?菜の花?イチゴ?僕は断然、たけのこなんです。
それは、小さいころ祖父の家の近くにある竹林でのことです。ちょこんと生えてるたけのこを発見しました。そのことを祖父に話したら「そのたけのこは、1か月後には竹になってるぞ。竹が子どもなのは春だけなんだ。」と教えてもらいました。
たけのこが竹の赤ちゃんだって、そのとき初めて知りました。僕は、まさかと思いましたが、夏にはしっかり竹になってましたね。それ以来、たけのこは春しか食べられない特別な食べ物という印象になりました。
最近はスーパーなどで、水煮のたけのこを1年中見かけるようになりました。すでに切ってあるものもあるので、すぐに使えて便利ですよね。
そんなたけのこですが、カロリー制限をしている人や、糖質制限ダイエット中の人におすすめの食材として注目を浴びているみたいですね。
「○○を食べて痩せるダイエット」は、大体飽きちゃって続かないですけど、たけのこは和食や中華料理など幅広く使える食材なので、飽きずに食べ続けられそうです。
低糖質・低カロリーなたけのこは、他にもダイエットを助ける栄養が豊富なのです。春が旬の一番栄養があるときのたけのこを使って、ダイエットを始められるよう、今のうちにたけのこについて知り尽くしておきましょう!
たけのこは低糖質・低カロリー(ダイエット・糖質制限におすすめの食材)




たけのこのカロリーって調べたことありますか?シャキシャキしててどう見ても野菜っぽいし、たぶん太らないでしょ!と思って食べてますよね。まずたけのこの栄養成分から見ていきましょう。




たけのこは1本(400g)丸々食べても100kcalしかなく、脂質と糖質がとても低いです。糖質制限中の人が食べていい糖質は1食あたり20~40gなので、いかにたけのこが低糖質か分かりますね。
ところで、みなさんは、低糖質がいいと言われる理由をご存じですか?まず一つは、糖質を制限することで血糖値の急激な上昇を抑えます。つまり、糖尿病の予防につながるのです。
もう一つは、ダイエット効果です。体を動かすエネルギー源の糖質が少なくなると、体内では代わりのものを使うようになります。それが、体内にため込まれている中性脂肪や体脂肪で、これらを分解してエネルギー源を作り出します。
低糖質がおすすめな理由は、わかっていただけたでしょうか?つまり、たけのこは低糖質で低カロリーな、ダイエットにはもってこいな食材なのです。そして、次は、たけのこの低糖質・低カロリー以外にもあるダイエット効果と健康効果を紹介します。
たけのこのダイエット効果と健康効果




不健康な食生活で体の調子が悪いという人いませんか?もしかしたら、ミネラルやビタミンの吸収がうまくできていないかもしれません。たけのこにはビタミン・ミネラルも豊富です。ですので、その体の不調を整えるために、たけのこを食べるのもありです。
それでは、たけのこダイエットの方法です。おかず1品をたけのこ料理にしてみましょう。たけのこで、低カロリーなおかずを作りましょう。
材料の中の食材を一つ、たけのこに変えてみましょう。特に、高カロリーな料理にたけのこを使うことで、カロリーをおさえて罪悪感なく食べられるようにもできます。
これだけでも、十分カロリーを抑える効果が期待できます。たけのこがダイエットにおすすめな理由は、低糖質・低カロリーだけではありません。たけのこには食べるだけで痩せやすくなる栄養が他にもはいっています。
1⃣ 脂肪をつきにくくしてくれる(グルタミン酸)
たけのこに含まれるグルタミン酸という、うま味成分には、皮下や内臓に脂肪が蓄積するのを防ぐ効果と、胃や腸の粘膜を修復して消化吸収を促進する効果があります。
内臓脂肪の蓄積を防いでくれるなんて、素晴らしいダイエット効果です。
2⃣ 心と体を回復してくれる(チロシン)
たけのこをゆでた時にでる白いつぶつぶはチロシンというアミノ酸で、脳を活性化させてやる気や集中力を高める効果があります。ダイエットのやる気UPですね。
僕はずっと白いつぶつぶがなくなるまで洗っていたので、すごくもったいないことをしていました…。
チロシンの効果は他にもたくさんあります。チロシンについての記事はこちらに詳しく書いてあります。チロシン付きのたけのこを探したくなりますよ。ぜひ読んでください。
3⃣ 代謝の促進・疲れのもとを分解してくれる(アスパラギン酸)
それからアスパラギン酸というアミノ酸も含まれていて、疲れの原因物質である乳酸を分解してくれたり、エネルギーを作るのを助ける効果があります。
つまり、アスパラギン酸は代謝を促進する効果があるのです。代謝が促進すると、消費エネルギーが増えるので、ダイエット効果がUPするのです。
アスパラギン酸と聞くとアスパラに一番含まれてそうな気がしちゃいますが、たけのこの含有量はなんとアスパラの2倍です。
たけのこには、チロシンとアスパラギン酸がセットで入っているので、体の疲れをエネルギーに変えてやる気を回復させてくれる、変化の春にぴったりの食べ物なんです。
4⃣ むくみを解消してくれる(カリウム)
たけのこには、バナナの1.5倍のカリウムが含まれています。カリウムには、摂りすぎた塩分と水分を体の外に出す効果があるので、むくみ解消に効果があります。むくみを減らして、ほっそりダイエットです。
そして、摂り過ぎた塩分を体外に出すということは、高血圧の予防になります。
ゆでる時間が長いほどカリウムはお湯に溶けて出て行ってしまうので、むくみを解消したい人は炒め物や煮物など、煮汁を捨てない食べ方がおすすめです。逆に腎臓が弱くてカリウム制限をしなきゃいけない人は、おひたしなどで食べるのが一番いいと思います。
といっても、たけのこを生から調理する場合は、中毒症状が出る可能性もあるので、しっかりあく抜きをしてください。下処理済みのものを使うのもいいですね。
5⃣ 食べ過ぎを予防してくれる(食物繊維)
食物繊維はゴボウ並に豊富です。たけのこのシャキシャキ感の正体は、水に溶けない不溶性食物繊維とよばれるものです。よく噛まないと消化できないので、食べすぎ予防に効果があります。ダイエット中は食べすぎ厳禁です。
また、不溶性食物繊維は水分を吸って膨らむので、満腹感を得られるし、便のかさも増えるので、お通じが改善されるという一石二鳥の成分です。
不溶性食物繊維が豊富な食べ物は、たけのこの他に、キャベツ・ゴボウ・きのこ類・イモ類・豆類があります。
さて、不溶性食物繊維があるのですから、当然、水に溶ける水溶性食物繊維もあります。そして、水溶性食物繊維は、便を柔らかくしてくれます。
水溶性食物繊維が豊富な食べ物は、オクラ・大根・海藻類・果実類・豆類です。
この二つの食物繊維の大きな役割は、腸内細菌のえさになることで、腸内細菌を元気にして、腸内環境を整えることです。そのため、不溶性食物繊維と、水溶性食物繊維をバランスよく食べることが腸内環境を整えるポイントになります。
そのポイントについての詳しいお話は、こちらの記事になります。読んでみてください。
食物繊維のたくさんの役割
食物繊維は、実は食べ物のカスなんです。カスだから、低カロリーなんです。でも、食物繊維は腸の中で、たくさんの役割を持っています。それで、カスなのに「第六の栄養素」と言われるようになりました。
- 腸の中でふくらんで、便の量を増やして、排便しやすくする。(便秘の改善効果)
- 腸内細菌のえさになって、腸内細菌を元気にする。(腸の働きを良くする効果)
- ナトリウムを便と一緒に体外に出す。(高血圧の予防効果)
- コレステロールを体外に出す。(動脈硬化の予防効果)
- 有害物質を体外に出して、腸をお掃除する。(大腸がんのリスクを減らす効果)
- 血糖値の上昇をゆるやかにして、血糖値の上昇をおさえる。(糖尿病予防効果)
- 低カロリーなので、肥満予防になる。
そして、食物繊維たっぷりのたけのこでダイエットするなら、こちらの記事も読んでみてください。春からダイエットしたら、夏の薄着におびえなくてすみますよ。
たけのこダイエット+ラジオ体操でダイエット効果UP
僕は、ダイエットは、食生活の見直しも大切ですが、運動も必須だと思っています。たけのこダイエットで、食生活の見直しはできましたね。次は、運動です。
毎朝、8時になると僕の家の近所の工場からラジオ体操の音楽が流れてきます。時々、僕も一緒にラジオ体操をしています。ラジオ体操って、バカにしてませんか?
ラジオ体操は、全身を動かすことができるように作られています。僕のようにパソコンをつかっての作業が多いと、体中、凝り固まってしまいます。そのコリをほぐすためには、強すぎず、弱すぎず、全身が動かすことのできるラジオ体操はちょうどいいのです。
室内でもできますし、お庭でもできます。最近は座ってできるラジオ体操もあります。子供から大人まで、誰でもができるようにつくられています。そして、しっかり真剣にやってみると、軽く汗が出てきます。毎日1回でいいので、やってみませんか。
コロナの影響で、みんなで一緒には無理ですが、外出自粛のなかでも、ラジオ体操なら家の中でも、できそうじゃないですか?運動不足解消にも、ラジオ体操をやってみませんか。
たけのこダイエットにも落とし穴が?!




落とし穴(その1)食べすぎに注意
実は栄養たっぷりなたけのこですが、食べ過ぎちゃうと、大変なことになりかねないんです!
- しみ・そばかす…原因になるのは、チロシンです。メラニン色素を多く作る作用があるので、食べ過ぎると、しみやそばかすが濃くなってしまう可能性があるそうです。
- ニキビ…タケノコの中のシュウ酸が原因です。シュウ酸はえぐみ・アクのもとなので、しっかりとアク抜きしたら大丈夫です。
- アレルギーに似た症状… アセチルコリンが原因です。のどのへんな感じのほかに、口の周りがかゆくなったり、腹痛になったりします。
- 胃がもたれる… 食物繊維が豊富だからこそ、消化が追い付かず、胃がもたれることがあ ります。
- 便秘・腹痛… 不溶性食物繊維が多いので、便が膨らみすぎちゃって、かたくなって、便秘になってしまうことがあります。そんな時には、スムージーをおすすめします。スムージーには、水溶性食物繊維が入っているから、便をやわらかくしてくれます。
栄養の1日の摂取量の目安からみると、たけのこを一度に食べられる適量は、小鉢1杯くらいです。1日に400gくらいになります。400gは中くらいのたけのこ1本です。ダイエットにたけのこを使うのには十分な量だと思います。
落とし穴(その2)ダイエットにピッタリすぎる?!
ダイエットにぴったりなたけのこですが、実はぴったりすぎるのが問題なんです。
たけのこはよく噛まないと食べられないので、食事中の満腹感は得られますが、腹持ちが悪いというデメリットがあります。
また、たけのこ料理で有名な土佐煮・若竹煮・たけのこご飯などは、どれも醤油がメインの調味料なので、洋食が好きな人やマヨネーズが大好きなマヨラーの人にとっては、物足りなく感じてしまうことがあります。
ご飯を食べたのに物足りなくてお菓子を食べてしまったり、食べたいものが食べられないストレスで暴飲暴食してしまったりというのは、たけのこダイエットでなくてもやってしまいますよね。
そうならないためにも、しっかり、満足できるレシピを次に用意しました。
たけのこダイエットの落とし穴をカバーするレシピ3選
というわけで今回は、たけのこの低カロリーレシピじゃなく、たけのこを使った簡単・そこそこ低カロリー・薄味苦手さんでも、ダイエットを頑張れるレシピを紹介したいと思います。
このレシピのカロリーは6人前で1260kcalで、1人前210kcalです。豆腐がたくさん入っているので、ご飯を食べずにこのハンバーグをたくさん食べてもOKです!
このレシピのカロリーは4人前で179kcalです。 僕は珍竹林という商品を知らなかったのですが、ピリ辛のたけのこ調理品で100gあたり65kcalとすごくヘルシーです!おつまみとしてそのまま食べても最高みたいですよ。
このレシピのカロリーは4人前で1350kcalで、1人前337kcalです。低カロリーじゃねぇじゃん!って言わないでください!
チンジャオロースはたけのこの量を増やせば増やすほど低カロリーに出来るので、簡単にできてカロリーコントロールできるレシピとしておすすめです。
たけのこ料理というと、筑前煮や天ぷらがあります。いくらたけのこが低糖質・低カロリーだからって、ダイエット中は、天ぷらのような油を多く使う料理はおすすめできません。筑前煮も砂糖を控えるとか、砂糖の代用品を使うなどしたほうがいいでしょう。
僕は、たけのこにかつお節とポン酢しょうゆでいただきます。たけのこの味がダイレクトにわかっておいしいですよ。
まとめ
- たけのこは春が旬で1年の中で、一番栄養があります。
- たけのこは低糖質・低カロリーなのに、満腹感があるダイエット食材です。
- たけのこには、食べるだけでダイエット効果が期待できる栄養があります。
- たけのこ+運動で、健康にダイエットしましょう。
- たけのこダイエットの落とし穴(その1)は、たけのこは、食べ過ぎNGです。1日に400g(中1本)くらいまでです。しかし、ダイエットには十分な量になります。
- たけのこダイエットの落とし穴(その2)は腹持ちが悪かったり、薄口の料理が多いので、間食したくなる。
- たけのこのデメリットをカバーするレシピを載せました。
たけのこダイエットは、落とし穴さえ攻略できれば食べるだけで、糖質とカロリーを減らすことができる、最高のダイエットです。幅広い料理に使える食材なので、自分に合ったレシピを見つけてみましょう。
一気にカロリー制限をすると失敗しやすいので、1品はたけのこ料理にしたり、お肉を減らして、たけのこを増やしてみたり、少しずつ置き換えておいしく楽にダイエットに取り組みましょう。
僕のおすすめは、自分でたけのこを採りに行く、ですが、今は難しいですね。でも、コロナが収束したら、「たけのこ狩りプラン」なる観光プランがあるので、ハイキングがてら出かけてみてはいかがでしょう。春を味わうには絶好の機会じゃないでしょうか。
夏に向けて、楽しくおいしくダイエットを成功させましょう。薄着だって、怖くない!たけのこのようにほっそりすらっと成長しましょう。
たけのこダイエット以外にも、いろいろなダイエット法をまとめてあります。たけのこダイエットと合わせてでもいいし、たけのこの旬が終わってから挑戦するダイエットを探すのに使ってもいいので、ぜひ1度見てみてください。
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