早食いは体に良くない。そんなことはみなさんも知ってますよね?では具体的にどんな悪いことがあるか知っていますか?今回はわかっちゃいるけど辞められない「早食い」を続けるとどんな問題があなたの体に起きるのか、その早食いはどのようにして辞めれるのかをご紹介します。
「早食いはあなた自身の寿命を食べている!?」長生きしたい方は是非ご覧ください。
早食いの昔と今の考え方の違い
では初めに断言します。「早食いは百害あって一利なし」
こういうことを言うと、いやいや「早飯は男の美点だ! 」 と反論する人が昔はいましたが、もういませんよね?
聞いたことない人からするとなんだそれ?って思うかもしれませんが、昔はこういうことを言う人もいました。まぁ早く食べればその分時間が空くのでその時間で仕事をしたりするのが男というもの!みたいな感じだったのかもしれません。
ただし今はそんなことよりも早食いで生じる問題の方が大きいことが分かっています。もし今でも先ほどの美学を信じ食べ物をさも飲み物のように食べる人がいたら、お願いなので今すぐ辞めてください。早く辞めないと後で後悔することになりますよ。




早食いをするとどんなことが起きるのか
では実際に早食いをすることによってどんな問題が起きるのでしょうか。
- 肥満になる
- 食後に急に眠くなる
- 糖尿病になる
- 他様々な病気を引き起こす
肥満になるのは聞いたことありますよね?
これが早食いが引き起こす一番多い問題です。ではなぜ早食いは太るのでしょうか。そもそも早食いとはよく噛まずに飲み込むことです。よく噛まずに飲み込んでしまうため太ってしまうのです。
どういうことかというと、人間はお腹がすくとご飯を食べます。そして満腹になると食べるのをやめます。この仕組みは少し難しい説明になりますが、脳の「摂食中枢」と「満腹中枢」が関わっています。お腹がすくと「摂食中枢」が刺激され食事をするように指示します。
そして満腹になってくると満腹中枢が刺激され食事をやめるように指示します。では満腹中枢はどのように刺激されるのでしょうか?
食事をすると血液にブドウ糖が増えます。ブドウ糖が増える事によって満腹中枢が刺激される仕組みになっています。問題はこのブドウ糖が増えて満腹中枢を刺激するまでには食事を始めてから少し時間がかかるのです。
つまり本当は、ある一定の量でブドウ糖が満腹中枢を刺激しお腹が一杯と判断されるはずなのに、その判断される前に多くの食べ物を食べてしまうから食べ過ぎてしまい結果太るということになります。




食後に急に眠くなるのも早食いが引き起こす問題です。先ほど「早食いは結果的に食べ過ぎてしまう」と説明しましたが、その食べ過ぎた食べ物は当然体の消化器官がとにかく働いて消化しようと働きます。その時体では副交感神経が興奮状態になります。
専門的な話になってしまいますので簡単にいうと、この副交感神経が興奮状態になると身体を動かすには良くない状態となるため、体を休ませるように指示がいくことによって眠くなるということです。
「糖尿病」さぁここからが更に怖い問題です。糖尿病はみなさんも聞いたことはありますよね。少し糖尿病の説明をします。
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)。
引用:国立国際医療研究センター
この糖尿病になると食べたい食べ物を食べることができなくなります。とにかくキツイ食事制限を強いられます。何故早食いをすると糖尿病になるかというと、短時間で食事を済ませることで血糖値が急激に上昇します。この状態が続くことで糖尿病になります。
糖尿病だけでも十分に怖いのですが、他にも早食い、つまりよく噛まずに飲み込むことで、唾液が十分に出ずに食べ物が消化されずに食道や胃に負担をかけてしまうことにより様々な病気や最悪癌化する可能性もあります。
やはり、口腔でしっかりと咀嚼することで唾液による消化を行い、効率の良い消化を行うことが必要になります。
早食いを辞めるためにはどうしたらいいのか
早食いは恐ろしい行為だと十分に理解していただけたと思いますので、そんな早食いをどうすれば辞めれるのかをご説明します。いや、ゆっくり食べればいいんでしょ?と思う方もいると思いますが、早食いはそんな簡単にはやめられないのです。
限界を超えた満腹感や、ご飯をかけこむように食べることに一種の快感を感じてしまうとこの早食いから逃れるのは簡単ではありません。
私も牛丼のどんぶりを口の近くまで持ち上げてかけこむように食べたり、ラーメンの麺を一度にこれでもかと箸でつかんで口に頬張り食べていましたが、それはそれは快感でした(笑)。
しかしこの快感から逃れないと先ほど説明した恐ろしい問題があなたに降りかかってきますきます。簡単ではありませんが、一緒に乗り越えましょう。
まずは早食いをやめるために行うべき行為はとにかくよく噛むことです。知っているよ!とブーイングが起きそうですが、根本的な解決は本当にこれしかありません。よく噛むことで当然早く飲み込まなくなり満腹中枢も刺激されますし、唾液も分泌されて消化器官への負担も少なくなります。




理想をいえば1口食べたら30回以上噛んでから飲み込みましょう。よく噛むことのコツは数える事とよく言いますがが、ポイントは数え方です。噛むときに1から30まで続けて数えるのではなく、1から4を8セット以上数えるようにしましょう。
1から30までだと10を過ぎたあたりから数えることがしんどくなります。そこで「1.2.3.4」「1.2.3.4」「1.2.3.4」…と数えると意外と早く8セット数えることができます。ここまで早食いを辞める方法を読んで、いやそれができたら苦労しないよ!と思った方のために次の方法をご紹介します。
食物繊維で早食いが治る?
先に言っておきますが、根本的な解決はやはりよく噛むことです。今からの内容はそのよく噛むことが行いやすくする方法です。それは食べ物に食物繊維を意識して取り入れることです。
まずは食物繊維が多く含まれている食べ物を紹介します。
- ゴボウ
- ニンジン
- レンコン
- じゃがいも
- 大根
- キャベツ
この食べ物の共通点がわかりますでしょうか?
それは固いことです。食物繊維はこのような固い食べ物に多く含まれている傾向があります。
固い食べ物は噛まなければ飲み込めませんよね?どんな早食いの人でもごぼうを飲み込むことはできないと思います。早食いの人は早食いしたいがために噛まなくていい食事をする傾向があります。
例えていえば
- ラーメンやうどんやそば等の麺類
- 牛丼や親子丼などのどんぶりもの
- チャーハンやマーボー豆腐などの中華料理
上記のメニューは私も大好きなので、お腹がすいた時に真っ先に選びたくなるのはわかるのですが、このメニューには食物繊維は少ない傾向にありますし、何よりも柔らかい食べ物が多いです。
なのでこのメニューを食べていては早食いは治るどころか、更に早いタイムで食べれるようになってしまうだけなのです。
おススメの食事
ではどのような食べ物がおススメなのか?それは簡単に言えば先ほどのメニューではなく、食物繊維が多く含まれている食べ物の料理です。
つまり「和食」です。
和食には先ほど食物繊維が多く含まれていると記載した根菜類などがほぼ全て入っています。例えばきんぴらごぼうや切干大根、肉じゃが、おひたし、煮物、漬物などです。和食はしっかり噛まないと食べられないのと、噛むことでより味が出て食べ物本来の味を味わうことができます。
つまり和食を食べれば自ずと噛む回数が増えるということです。更に追加するとその和食をあえて少し固めに調理するとより効果があります。
まとめ
いかがでしょうか?
- 早食いは「百害あって一利なし」早食いが招く問題は重大
- 早食いをやめるためにはよく噛むことそして食物繊維を取り入れる事
- おススメの食事は和食
結局のところ早食いを治すには噛むしかないということで、魔法のようなことを期待していた方には少し残念な結果になったかもしれませんが、早食いを治すことに魔法はありません。
その代わり日々の食事を食物繊維が豊富な和食に変えることで食事の時間は必ずゆっくりになります。そしてよく噛むことで食べ物本来のうま味が味わえるようになるのでより良い食事ができるようになります。
最後にもう一度言いますが、「早食いは百害あって一利なし」です。
早く食べた分、自分の寿命を縮めないようにしていただけたらと思います。
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