ヴィーガンという生き方 地球環境や動物愛護について考え何を思う?

どうも、ぶっちーです!みなさん、コロナ自粛お疲れ様です。僕もすっかりインドアな生活になりました。でもずっと家にいると動かないのに食べてしまって身体は重くなる一方だし、丸1日外に出ない日が続くとなんだか具合も悪くなってきてしまいました。

そこで僕は散歩を日課にすることにしました。太陽の光を浴びてパワーを取り入れ、マスク越しだけど外の気持ちのいい空気を吸いながら、行ったことのない道を歩くのも面白いものです。いろんなところを散歩してたら、初めてヴィーガン料理の店を発見! なんともナチュラルでおしゃれな感じのお店でした。

mique (ミケ) /【駒澤大学】 え、これヴィーガン?東京都内のおしゃれで美味しいヴィーガンランチ7選 より

最近、ヴィーガン料理のお店が都内に増えている、という情報をネットで見て「ふ~ん」と思っていたので、実際に見つけて「お~~!」ってなりました。

饒舌ぶっちー

ヴィーガンをご存じない方もいらっしゃると思うので軽く説明いたしますと、ヴィーガンっていうのはベジタリアンの一種で、肉・魚に加え、卵・乳製品 (牛乳・チーズ・バターなど)といった動物性食品も食べない人のことをいいます。

って賢そうに説明しましたけど、実は僕もヴィーガンの存在を知ったのはつい最近で、詳しいことはあまり知りませんでした。

それにしても、肉も魚も卵も乳製品も食べない生活って、みなさんは想像できますか??僕は到底できません。ハチミツも砂糖もNG(砂糖は精白・精製するために、牛骨粉が使われていることがあるため)。肉や魚からとった出汁もNG。

コンビニとかでなにか食べ物を買うにしても、必ず原材料をチェック。結局なにかしら食べられないものが入ってるもんだから、結果、豆腐か野菜スティックくらいしか買えないそうなんです。

外食も、この日僕が見つけたヴィーガン料理のお店などではないと自由に食事ができない。大変な生活だと思います。僕は歩きながらヴィーガンについて悶々と考え始めました。

悶々ぶっちー

そうまでしてヴィーガンになったのは、健康とかダイエットのためだけではないのではないか。大変な食生活を送り続けるモチベーションはどこからきているのかな??

ヴィーガンといわれる人たちは、なぜヴィーガンになったのか知りたくなって調べてみることにしました。そしたらやっぱり健康だけてはなくて、地球環境、動物愛護にウェイトをおいている点が大きいことが分かったのです。そして、地球環境も動物愛護も、知れば知るほど深くて壮大な問題だなと、強く感じました。

あなたの毎日の食生活、ちょっと地球レベルで考えてみませんか??
ヴィーガンの生き方を少し学んでみると、地球の環境問題のこと、生き物の命のことなどとても勉強になります!むしろ、なにも気にしてない、知らないほうがまずいかもしれません。

知らずに勝手気ままに、自分の欲望のままに食べて生きてたら、将来あなたの未来の子供や孫が生きにくい世界になって、いつか後悔するかもしれません。これを読んだらあなたの食に対する考え方がちょっと変わるかも?!

ヴィーガンとは

ヴィーガン=「完全菜食主義者」

肉・魚・卵・乳製品 (牛乳・チーズ・バターなど)・ハチミツなどの動物性食品を食べない人のことをいいます。 ヴィーガンは ベジタリアン(=菜食主義者)の一種です。

博士

ベジタリアンは菜食主義だから、植物性食品はもちろん食べるんだけど、プラスして乳製品は食べるタイプとか 、乳製品と卵は食べるタイプ、魚も食べるタイプ、などなど沢山のタイプに分かれるんじゃ。

その中で、卵も乳製品も食べないヴィーガンは最も食事制限が厳しいタイプじゃ。そして、ヴィーガニズム(veganism)は、人間が動物を搾取することなく生きるべきであるという主義のことを指すんじゃよ。

また、食だけに限定するのではなく、身の回りのものからできるだけ動物由来のものを避けることで動物の命を尊重する「エシカル・ ヴィーガン 」の人たちもいます。
エシカル・ ヴィーガン の人は、レザーや毛皮などの動物性製品全般の使用も避けます

ヴィーガンの始まり

ヴィーガン(vegan)という単語は、 ベジタリアンの英語Veg(etari)anを短縮して作られた言葉 で、1944年イギリスにて、ヴィーガン協会の共同設立者であるドナルド・ワトソンによって造語されました。

彼はもともとベジタリアンでしたが、「ベジタリアンが肉や魚を食べないのは賛同するけど、卵には鶏が、乳には牛を使うよね。直接食べなくても、その鶏も牛も酷い環境で生かされて、結局搾取されてさ。同じことじゃない?

という疑問から、卵も乳も口にしない、すなわち鶏と乳牛を搾取しない食生活の概念を新たに作ったそうです。

ぶっちー

ヴィーガンが生まれた理由を知って、「そうだよねぇ・・・」と納得してしまいました。ここで、ヴィーガンに対して、人々はどう思っているのか見てみましょう。

ヴィーガンに対するネットの声

著名人でも結構いるよね。でもやっぱり極端だよね、肉も野菜もバランスよく摂るのが一番

日本にもこの手の店が出てくるんだろうなぁと思うけど、なんかある種宗教めいたものも感じてしまう。

たまの外食にヴィーガンレストランに行くのはありだと思う。体にいい外食ができたっていう満足感が得られそう!

昔の日本人の食生活だよね。 成長期からやったら寿命が縮まりそう

肉フェスの入り口のまん前で、加工後の写真つかってビーガンを訴えてたのは、流石に引いた。。押し付けるのはちょっとね。 。

ニューヨークと東京は似ているよね。変なの流行らすの。

正直、集まりでヴィーガンが1人いると、店探し食事結構、面倒くさいんだよね・・・

個人の自由なので価値観を押し付けたりしなければ別にいいんじゃないかな。

健康の問題だけじゃなくて、宗教とか、経済に対する問題意識から始まったんだと思う。今はもう流行じゃなくて、定着してきたぐらいだと思う。僕はビーガンは難しいけど、ニューヨークの人は頭もいいし、行動力あるなあ。

ヴィーガンに対するネットの声としては、健康・栄養面に関して否定的な声や、極端な考えの押し付けに引いてる声、擁護・賛同の声など様々でした。

ヴィーガンになる背景

ヴィーガンになる背景は様々で、アレルギーや病気(肉食は癌の原因になる危険性がある)など健康のため、畜産は地球温暖化・森林火災などの大きな原因になっていることから地球環境保護のため、 動物搾取全般を否定する動物愛護のため、その他宗教、スピリチュアルな理由などがあげられます。

ここでは、最も多い背景である健康、地球環境、動物愛護にスポットをあてていきたいと思います。

健康

アメリカ栄養士協会は、充分考慮されたヴィーガンの食事は「妊娠期や授乳期を含む、ライフサイクルの全ての段階で適合することができる」としています。

肥満、骨粗鬆症、心不全、癌、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病、脳梗塞などになりにくいとされており、きちんとバランスが取れていれば、健康によく、必要な栄養素をとることができるといわれています。

しかし、上記にあるように、ヴィーガンの食生活を続けるには分に栄養面を考慮する、きちんと栄養バランスをとる、ということが、健康を保つためにとても大切になってきます。口にしないものが多い分、不足しやすくなる栄養素も沢山あるので下の記事も参考になさってみてください。

地球環境保護

森林破壊 ~このままだと2050年に土地がなくなる⁈~

世界全体で家畜の飼育(肉、魚、卵、乳製品)のために使われている 農耕地が占める割合は、全体の83%にものぼります。(『Science』誌による2018年のレポート調べ)

世界中で、毎年約7万5000㎢ (日本の総面積の20%ほど)に近い面積が森林伐採によって失われています。 森林破壊の1番の原因が畜産農地の開拓です。1つのバーガーをつくるために16平方メートル位(約10畳)もの熱帯雨林が潰されているのです。

牛を放牧するために広大な森を伐採して、燃やして、生態系を破壊しています。熱帯雨林では1年間に1000種もの生物が絶滅しています。

家畜の餌の量は、世界で毎年約7億トンといわれています。今のペースで行くと、2050年までに世界人口は約100億人に達する見込みですが、これだけの数の人々を食べさせるための家畜を飼育できる土地は、その時、もう地球にはほとんど残っていないと予測されています。

博士

世界中で人々が食べていけるようにするためにも、植物性食品へのシフトの重要性を強調することが、未来に向けての大事な大事な解決策となるんじゃ。

使用水量と水の汚染

  • 牛肉1kgを生産するのに水15,415ℓが必要
  • 鶏を1㎏太らせるには水4,320ℓが必要
  • 卵を10個作るには水1,960ℓが必要
  • 豚を1㎏太らせるには水5,988ℓが必要

上記に対し、トウモロコシは、同量を生産するのに約500リットルしか必要としません。また、畜産業による水の汚染の主な原因は、水路に廃棄された動物の排泄物。ほとんどの開発途上国では、動物の未処理の糞尿が人間の飲料・洗濯・入浴に使用される水にも入り込んでいるといいます。

さらに、飼料用作物に含まれる害虫や抗生物質、ホルモン、肥料が生活用水に流れ込むことで、魚類やアオコが生きられなくなり、最終的には淡水の環境破壊につながっているのです。

家畜を育てるにはとてつもない量のお水が必要なんだな!しかも家畜の糞が水質汚染の原因になってるなんて。家畜を育ててそれを食べるために、土地も水も沢山犠牲になっているなんて・・・。僕は毎日お肉をバクバク食べてるけど、ちょっと考えてしまうなぁ。

地球温暖化(温室効果ガス排気量)

画像:YouTube

畜産業が原因の地球温暖化ガスは全体の51%と言われています。畜産物が原因のメタンガスは37% 。家畜がするゲップやおならにより発生するメタンガスは、二酸化炭素より25倍も温暖化を進行させるパワーがあると言われています。

それは飛行機・鉄道・自動車による二酸化炭素排出料の合計量より大きな数字です。このような研究結果があるので、肉消費を減少させること、つまりはベジタリアンになることで、地球温暖化への問題を大きく転換する可能性を秘めているとの見方もあるのです。

ぶっちー

家畜がするゲップやおならが、地球温暖化の大きなが原因だなんて!知らなかったな!

動物愛護

ドキュメンタリー映画「DOMINION

世界の人口は2019年の77億人に対し、畜産動物はニワトリがおよそ200億羽、ウシで15億匹、さらに約10億匹以上のヒツジとブタが地球上には存在しています。

ぶっちー

世界人口より家畜の方が圧倒的に多いんだね。衝撃だ。。

ヴィーガンたちの声

「人間と同じように豊かな感情があり、甘えてきたり、喜んだりする動物なのに、家畜として生まれれば、食用としてだけ育てられ、狭いところで身動きもできない状態で飼われている、そんな牛や豚、鶏がたくさんいます。
 
人間と同じように生きているのに、ただの肉として扱われ、悲惨な状況に扱う牧場がたくさんあります。文句を言うことも、意見を言うこともできない動物。人間のされるがままになり、どんなに苦しくても、どんなに辛くても文句も言えないまま、肉になるために残酷に扱われています。
 
もちろん、大事に育てられ広いところに放牧されて、育てられている動物もたくさんいるでしょう。でも、結局は肉になるために命を絶たれるのです。このような動物のことを考えると私は肉を食べたくありません。」


このような、少しでもこのような家畜とされる動物がいない世の中になって欲しい、という切実な思いが、ヴィーガンを生み出しているのです。

博士

地球環境の保護、あるいは動物愛護の観点から考えても、肉食をやめるという決断は非常に理に適っているんじゃ。

たしかに、菜食主義を実践するかどうかは個人の選択の自由であり、また、日常生活に大きな変化をもたらす重大な決断じゃ。

でも、地球規模で物事を変える必要に迫られている今、私たち個人ができる最初の一歩は、「まずは現状を知る」ということなのではないのかな、と思うんじゃ。

ぶっちー

地球環境のこととかは学校で習ったなあと思ったけれど、時間がたってすっかり忘れていたよ。それに、畜産業がここまで地球環境を破壊していているなんて知らなかった。

家畜たちの命のことも普段全然考えていなかったな。博士、いろいろ教えてくれてありがとうございました!


ヴィーガンの人口

Wikipedia

アメリカでは、ヴィーガンの比率は2009年には1%だったのが、2013年には2.5%、2017年には6%と10年弱で6倍になっています 。 オーストラリアでは2015年から2016年にかけて「ヴィーガン」の単語が最も検索されました

ぶっちー

ヴィーガンの比率は確実に世界中で増えていて、ヴィーガンへの関心も高まっているといえるね。

ベジタリアンとビーガンは混同されがちですが、ベジタリアンは体の健康に、 そして、ヴィーガンは、身体の健康だけではなく、心の健康にウェイトを置いている、そんな印象を受けるのです。

自分がヴィーガンであることが、地球保護や、動物愛護に繋がっているのだ、という強い確信が、心の健康を作り出している、といえるのではないでしょうか。

ヴィーガンは、自身の食べ物への欲よりも、地球環境のこと、動物愛護のことをとても深く考えた生き方をしているのだと思います。そう考えるとヴィーガンと言われいる人たちに、敬意の念を覚えました。

僕は食いしん坊なので、肉も魚も卵も乳製品もハチミツも食べられない人生なんて考えられません。でも、地球環境のことや、日々食肉として搾取されてしまう動物のことを考えると胸が痛みます。この記事を読んで、僕と同じように思った方もいるのではないでしょうか。そこで、もう1つ情報をお届けします。

あなたにもできるかも?こんな生き方もあります

ミートフリーマンデー(週いちベジ) 週に1日、地球や体や生き物によいことをしよう! という運動です。

ミートフリーマンデー

ポール・マッカートニー氏が地球環境保護などを目的として提唱している「ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)」や世界中の様々な「週いちベジ」キャンペーンに呼応して、日本でも「ミートフリーマンデー・オールジャパン(MFMAJ)」が活動を展開しています。

MFMAJでは、私たち一人一人が、「週に一日だけ菜食を実践する」ことで、地球温暖化を食い止め、かけがえのない資源を守り、多くの動物の命を助け、そして、より健康な身体を手に入れることができるということを、様々な記事や各種イベント情報の提供を通じてお伝えしていきます。

一人一人にできることは小さいかも知れませんが、共に手を携えれば、その小さな歩みが、私たち自身そして地球に大きな変化をもたらすでしょう。

引用:ミートフリーマンデーオールジャパン

ヴィーガンのことについて色々知ったことをきっかけに、ちょっとだけ行動に移す人が増えてきたら、地球の未来も変わるかもしれませんね。僕はまず、たまたま出会ったあのヴィーガン料理のお店に行ってみることから始めようと思いました。

まとめ

  • ヴィーガンとは完全菜食主義者のことで、 肉・魚・卵・乳製品 (牛乳・チーズ・バターなど)・ハチミツといった動物性食品を食べない人のことをいう。 ヴィーガンは ベジタリアン(=菜食主義者)の一種である。
  • 肉・魚だけでなく、卵も乳製品も食べないヴィーガンが生まれた起源は、「直接食べなくても、その鶏も牛も酷い環境で生かされて、結局搾取されてさ。同じことじゃない?」 という考えから。
  • ヴィーガンに対するネットの声としては、健康・栄養面に関して否定的な声や、極端な考えの押し付けに引いてる声、擁護・賛同の声など様々。
  • ヴィーガンになる背景は、健康、環境保護、動物愛護、その他宗教、スピリチュアルな理由などがあげられるが、特に環境保護、動物愛護の背景が強い傾向があるといえそうだ。
  • 世界では、ヴィーガンの割合が増加傾向にあり、関心は高まっている。
  • 地球環境や動物愛護のことを考える、ミートフリーマンデーという考え方もある。

いかがでしたか?博士の「 私たち個人ができる最初の一歩は、「まずは現状を知る」ということなのではないのかな、と思うんじゃ。」という言葉に僕は「ほんとそうだよね。」と思いました。この記事を読んで、みなさんも何か感じたことがあったら僕は嬉しいです!

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