あなたは、健康の大切さを実感することはありますか?
僕はあります。なぜなら、以前病気にかかって長期治療でお金も時間も失い、休職・退職で社会的地位も失ったから。
もし健康だったら、お金も、時間も、社会的地位も全てが手に入ったはずなのに。周りが昇進、結婚などライフステージが変わっている中、自分は1人取り残された気分になり惨めな思いも味わいました。
健康が大切と実感するには、このように大きな病気にかかったり、治癒までに時間がかかる病気にかかった時が多いですよね。特に、若いうちは健康に意識が向きません。
でも、この記事を読んだあなたには今から健康を守るために食物繊維を摂り始めてほしいと僕は言いたい。今は健康で身体に不安がなくても、いつ何が起こるかわかりません。なってしまったら地獄ですよ。予防に勝る治療はありません!
健康というと、内臓や筋肉など身体的健康と、気持ちや考えなど精神的健康があります。WHOでは、健康とは心身共に良い状態を健康と定義しています。
ずっと健康でいるためには両面からのアプローチが必要なのですが、そこで食物繊維が役に立ちます。食物繊維は腸内のセロトニンという物質を増やし、身体の免疫力を高め、心を穏やかにすることができます。
タンパク質、炭水化物など他にも栄養素はありますが、身体と心の両方に効くものは「食物繊維」だけです。スゴイですよね。
今回は、食物繊維が身体と心にどのように効くのかくわしくお伝えしていきます。
腸と健康についての動画もありますので、参考にしてみてください。
身体・脳と腸の関係
食物繊維が心身の健康に効くとお話ししましたが、食物繊維が直接、臓器や脳を健康にするわけではありません。
食物繊維が腸内環境を整えることで、腸が栄養をしっかり吸収することで免疫力が上がり、セロトニンという物質が多く分泌されることで、精神が安定します。
つまり、腸内を整えることが心身の健康につながるのです。
今、人生100年時代と言われていて、健康寿命を延ばすことが大切ですよね。中には、ボケないようにとか、ずっと動けるようにと脳トレ、筋トレに力を注ぐ人がいますが、まず整えたいのは腸なのです。
腸を整えれば、自然に身体も脳も健康になります。脳トレ、筋トレよりもまずは「腸トレ」です!
食物繊維の具体的健康効果
食物繊維の効果は、大きく分けて次の3つです。
- 腸内環境を整えセロトニンを分泌。うつ改善。
- 腸内環境を整え、腸内細菌がストレス反応を抑える。
- 下痢の改善に効果。
1つずつ見ていきましょう。
①腸内環境を整えセロトニンを分泌。うつ改善。
セロトニンとは、脳内で幸せを感じる物質です。脳に作用するので、脳に多く存在するように感じますが、実は全体の2%しか脳にはありません。
大半は、腸内にあります。セロトニンは腸内で分泌されて少量が脳に行くのです。
腸でうまくセロトニンが分泌されないと、ただでさえ少ない脳内のセロトニンが減り、不安や落ち込みで精神的に不安定になります。
ひどくなるとうつ病やパニック障害などの病気になり治療が必要です。
僕がかかったのは同じような精神的病気でした。その時に飲んだ薬がSSRIという抗うつ剤で、セロトニンを増やすものです。確かに辛い不安症状が消え、楽になりました。
しかし、こういった薬は飲み続けなければなりませんし、肝臓に負担をかけるのでできれば薬なしで改善したいですよね。
食物繊維を摂って、腸内でセロトニンが正常に分泌されるように根本的改善を目指しましょう。
②腸内環境を整え、腸内細菌がストレス反応を抑える。
腸内のセロトニンはストレスによって腸内環境が乱れることでも減ってしまいます。
①でセロトニンを多く作るだけでなく、そもそもセロトニンが減らないような腸をつくることも大切です。
ここでも食物繊維は優秀です。食物繊維をエサにして腸内細菌が増えると、ストレスを受けた時のストレスホルモンの分泌が低下します。
腸が強くなれば、ストレスから守るバリアを張りながら、セロトニンも大量に分泌されて非常に安定した精神状態でいられます。
反対に腸が弱いと、バリアが弱くストレスをダイレクトに受け、セロトニンも分泌されないのでどんどん心は弱っていきます。
毎日毎日落ち込み続けると、本当に生きた心地がしないというか、生きる気力を失うことにも繋がってしまいます。ドツボにはまる前に、早めに対策をとってしまいましょう。
③下痢・胃の不快症状の改善に効果。
胃腸の調子が悪いとご飯をおいしく食べられないし、気分も良くないですよね。
特に最近多いのは、「過敏性腸症候群による下痢」や、「機能性胃腸症」。
下痢、胃もたれ、膨満感、胸やけなど不快な症状があるのに、病院に行っても悪いところが見当たらない。
これらに効く薬は通常の胃薬、下痢止めではなく、5-HT3受容体の拮抗薬というものでセロトニンが関与しています。
ストレスからの反応ではありますが、身体の症状にもセロトニンは深く関わっています。
僕の父が過敏性腸症候群の下痢症でした。腸内検査をしても異常がなく、下痢がひどいときは 5-HT3受容体の拮抗薬を飲んでいます。
食物繊維を摂って腸内環境を整え、セロトニンを増やすことは、身体の症状改善にも効果が期待できるのです。
健康のためのおすすめライフスタイル
食物繊維は心身の健康に非常に役立ちますが、食物繊維だけを摂っていればいいかと言うと、そうではありません。
健康によい生活習慣を送ることが大切です。
腸のために積極的にとりいれたいもの<善玉菌を増やす>
- 食物繊維
- 発酵食品
- 乳酸菌
- ポリフェノール
- 運動
- 抗酸化剤
腸のために控えたいもの <悪玉菌を増やす>
- 高脂肪食
- ストレス
- 化学物質
- 抗生物質
- 悪い環境
食物繊維は、善玉菌のエサになる水溶性食物繊維が特に大切です。
野菜、芋類、きのこ、海藻類に多いですが、洋食の普及に伴い摂取量が少なくなっています。意識して摂るようにしましょう。
また、みそ、納豆、発酵食品、ヨーグルトなど乳酸菌やポリフェノールを一緒に摂ることで、腸内を善玉菌優位に変化させます。こちらも積極的に摂りましょう。
まとめ
この記事の要点はコチラです。
- 人間の身体・脳は腸と密接な関係がある。
- 腸を整えると、セロトニンや腸内細菌によって身体も心も健康になる。
- 心身の健康によいライフスタイルの提案
身体・心と腸も密接に関わっていますが、身体と心も繋がっています。
身体の調子が悪いと、だんだん弱気になります。
心の調子が悪いと、 だんだん身体に痛みや不調を感じやすくなります。
辛さが2倍にならないためにも、毎日イキイキハッピーに過ごすためにも、食物繊維を摂ってセロトニンを増やす「腸トレ」していきましょう!
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