MEC食で停滞期!それは、痩せてきている証拠!乗り越え方を伝授

今日は、会社の先輩と久々にお昼を一緒に食べる約束をしたんです。なんでも、僕に相談したいことがあるんだとか…。いったい、相談って何だろう?と思いながら、先に食べて待っていると先輩がため息まじりにでやってきました。

ブッチー

せんぱーい、どうしたんっすか?ため息なんかついちゃってますけど。もしかして、僕に相談があるのと関係あります?

先輩

そうなんだよ、MEC食で調子よくダイエットできていたのに、どうも最近になって体重が落ちなくなってきたんだよね(涙)ブッチー、お前ってたしか管理栄養士の資格持っていたよな。

それで、相談なんだけど。なんで、体重が落ちなくなったのか教えてくれるか?こんな事、相談できるのはお前しかいないんだ!お願いだから教えてくれよ!

ブッチー

先輩、わかりました!僕に任せて下さい。先輩が言うように、ダイエットを始め、しばらくして体重が落ちなくなる現象のことを、”停滞期(ていたいき)”といいます!

先輩

”ていたいき”ってなんだ?聞いたことがあるような気もするけど、その停滞期をどうにかしたらまた痩せるんだろうな?夏までにもう少し痩せたいんだなんかいい方法はないのか。

いつになく必死に頼む先輩を見て、僕は先輩のためにいっちょやってやろうじゃないかと思いMEC食中でもできる停滞期の乗り越え方を調べてみましたよ。ダイエットをするとなぜ停滞期がやってくるんでしょうか。

食事を我慢したり、適度に運動もしているのにいつのまにかやってくる停滞期!頑張っているのになかなか痩せないとイライラして、モチベーションも下がってしまいますよね。

ダイエットが自分に合っていないのかもと心が折れてしまい、諦めて元の食生活に戻ったとたんに体重が前よりも増えてしまったなんてこと思い当たりませんか?この体重がダイエット前よりも増えてしまうことを「リバウンド」と言います。

停滞期とリバウンドの関係ですが、「基礎代謝」が落ちてる状態で、ダイエットをやめてしまうとリバウンドを引き起こす可能性があるんです。せっかく痩せてきたのに、リバウンドでさらに体重が増えてしまうのは耐え難いですよね(涙)

リバウンドも繰り返していると、痩せにくくなってきてしまいます。停滞期の原因と乗り越え方を理解することがダイエットを成功するための秘訣です。その前に、先輩がやっているMEC食ダイエットについてちょっとだけ説明しますね。

MEC食について

MEC食とは、肉(Meat)卵(Egg)チーズ(Cheese)の頭文字をとってMEC(メック)食といいます。3つの食品を中心に食べ、特に制限がないんですが痩せるために守ってほしいルールがあるんです。

考案者は、沖縄県にある「こくらクリニック」の渡辺信幸先生が、離島での医療の経験から予防医療の目的で考えられた食事療法なんです。

MEC食のルール
  1. 一日の摂取目安量:肉200g、卵3個、チーズ120gがベース量。
  2. 一口のサイズをクロレッツなど粒ガムサイズにする。
  3. 一口に30回噛むこと(カムカム30)が一番大切なルールです。

ベース量を食べてもまだお腹がすいている場合は、追加で食べてもいいんです。追加で食べる場合に、MECを食べてもいいし葉物野菜や果物、炭水化物でもOKなんです。その場合も”カムカム30”は、きちんと守りましょう!

MEC食をすることで、4つの必須栄養素(たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル)を摂取することができるんです。ですが、MECだけの食事だと栄養が偏ってしまい、ビタミンCや食物繊維が不足してしまいます。

食物繊維を摂ろう!

食物繊維には、水溶性食物繊維(水に溶けるタイプ)と不溶性食物繊維(水に溶けないタイプ)に分かれます。昔は、”食べ物のカス”だと思われていたんですが、今では「第六の栄養素」として注目されています。

食物繊維が不足すると、腸内環境の悪化で便秘になりやすく、生活習慣病や大腸がんのリスクも高まります。そうならないためにも、MEC食+食物繊維の食事で健康的に痩せましょう!さて、本題の「停滞期」について次の項目から説明するので、最後までついてきてくださいよ。

こちらの記事で、MEC食中に食物繊維の摂取がいかに大切な事か詳しく説明しているので、ぜひ読んで下さいね。

なぜ停滞期は、起こるのか?

結論からいうと、ダイエット中に停滞期が起こるのはダイエットがうまくいっているからなんです。えっ!?ダイエットが成功しているから停滞期が起きるってどういうこと?って思いますよね。

これは、身体がダイエットによって体重が減少してくることで起きる生命を維持するための「防御機能」なんです。これを医学的に「ホメオスタシス機能」といいます。

ホメオスタシス機能について

上から博士

突然上から、失礼致します。”ホメオスタシス”について、私から簡単に説明しますね。

ホメオスタシス、日本語で言うと”恒常性”とも言われます。人間が生きるために重要な体温や血糖値などを、外部環境に変化が起きても体内環境を一定に保とうとする性質のことなんです。

説明だけだと難しいですわね。このホメオスタシスは、普段の生活を送るうえで当たり前のように存在しているんです。ホメオスタシスが身体に及ぼす影響を説明しますね。

ホメオスタシスが、身体に及ぼす影響

  • 気温が高くなる→たくさん汗が出る→体温を下げようとする
  • 気温が低くなる→体が震える→体温を上げようとする
  • 食事を摂取する→血糖値が上がる→血糖値を下げるホルモンが出る

ダイエット中もこの”ホメオスタシス現象”が起こるんです。食事制限などで、ある程度の体重減少が起きると”ホメオスタシス機能”が働き、エネルギーが摂取できない状況を危険だと判断するんです。

それ以上痩せないように、基礎代謝を下げたり、消費エネルギーを低く抑えて体重がこれ以上減らないように生命を守ろうとするんです。僕たちの生命を守ろうとしてくれるありがたい機能ですが、ダイエットには厄介な機能ですよね。

ほっといてくれよっていう声が聞こえてきそうですね(汗)体が最後の抵抗をしているのが、停滞期なんです。この、停滞期を乗り越えることで、また体重が落ちてくるようになるんです。

停滞期が始まるタイミングと期間

ダイエットで停滞期が起こる理由がわかりましたよね。次に、いつから停滞期が始まるのかわかりますか?ダイエット方法や元の体重、体質などにもよりますが、一般的に以下の事が考えられます。

停滞期が始まるタイミングと期間
  • ダイエット開始後、1カ月前後(早い人だと、2週間とか、ダイエット開始して2カ月目で停滞期に入る人もいます。)
  • 体重の5%減量したタイミング(例えば、50㎏の方が、2.5㎏減量した時)

停滞期の平均的な期間は、これも個人差があるんですが2週間~1カ月続き、長いと3カ月以上続く場合もあるんです。極端な食事制限のダイエットをしていると停滞期間が長引くようです。

停滞期は、一度乗り越えたら終わりではないんです。ダイエット期間中に「減量期→停滞期→減量期」を繰り返すんです。停滞期はダイエットを頑張ってきたからこその結果なので、諦めずに続けることでダイエットを成功することができます。

停滞期を早く脱出するための4つの乗り越え方

停滞期を早く脱出するには、焦らずに気分転換することが大切です。これから、停滞期の乗り超え方をご紹介しますね。

1.ダイエットを断続して行う

停滞期に入り、なかなか痩せないからといって更に過酷なダイエットをするのはNGです。なぜなら、更にカロリーを消費してしまうとホメオスタシスの機能が働いて痩せにくくなるからなんです。

2.運動を行う

運動といっても、いきなりハードな運動をするのではなく、脂肪燃焼の効果が高い「有酸素運動」や筋トレなどがおすすめです。例えば「ウォーキング、ヨガ、エアロビクス、水泳など」を最低でも20分は続けるようにしましょう。

これらの運動をすることで、筋肉量のアップに効果があるので、基礎代謝をあげることにもつながるんです。こちらに内臓脂肪と皮下脂肪を落とす有酸素運動の動画をアップしておくので、やってみて下さい!

引用:MuscleWatching

ラジオ体操となっているんですけど、やってみると結構お腹にきます。簡単にできるし、時間も4分でできるのはいいですよね。

3.体重計を見ない

ダイエット中に体重計を見る事はとても大切な事ですが、停滞期間は体重が減らないので体重計を見るのもつらいし、モチベーションも下がります。体重が減らないことで挫折しそうな方は、停滞期間中の2週間ほど体重計を見ない生活をしてみるのもいいと思います。

4.食事の内容を見直す

極端な食事制限をして、体に必要な栄養素が不足していませんか?特に”タンパク質”は、筋肉量を増やして痩せやすい体を作るのに欠かせません。筋肉量が上がれば、基礎代謝も比例して上がってきます。”たんぱく質”を積極的に摂ることのできる食事法に、MEC食をおすすめします。

MEC食でも停滞期は起こる

たんぱく質を摂っていれば、停滞期を乗り越えられると説明したのに、矛盾してると思いますよね。MEC食にすると結果的に炭水化物を控える食事になるんです。そうなると、炭水化物中心の食事をしていた方は、短時間で体重が減ってきている可能性が考えられます。

考えられる理由
  • 短期間で体重が大きく減少した
  • MEC食のベース量だと栄養が不十分

MEC食での停滞期の乗り越え方

ダイエットする時に、たいていの方は脂肪を減らそうとしますよね。ですが、体内に蓄えられる脂肪の原因は「糖質」なんです。糖質を過剰に摂取することが肥満や糖尿病、心臓病などの原因になります。

飽和脂肪酸をプラスして停滞期を乗り越えよう!

上から博士

またまた、突然失礼致します。脂質について私の方で説明しますね。脂質の約90%が「脂肪酸」と呼ばれるんです。脂肪酸には「飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸」に区別されます。

豚のラードやバター、ココナッツオイルには、この飽和脂肪酸が多く含まれていて、加熱に強く、酸化しにくいという性質があります。飽和脂肪酸を摂取しても血中の脂肪濃度を上げないので、中性脂肪としても蓄積されません。

最近人気のバターコーヒーやココナッツオイルをコーヒーに入れることはいいことだったんですね。空腹を感じなくなるのと、お肉を焼くときにも、ラードやバターで焼くと美味しくなります。体温を上げて、代謝を高めることで停滞期を乗り越えられるようになるんです!

まとめ

  • MEC食とは、肉、卵、チーズのベース量を中心に食べ、一口に30回噛むこと(カムカム30)が大切
  • MEC食のみだと、ビタミンCや食物繊維が不足するので、MEC食+食物繊維を摂取して健康的に痩せよう!
  • 停滞期が起こるのは、ダイエットがうまくいっている証拠!生命を維持するために「ホメオスタシス機能」が働く
  • ホメオスタシス機能とは、人間が生きるために重要な体温、血糖値に外部環境の変化が起きても体内環境を一定に保とうとする性質
  • ホメオスタシスが停滞期に及ぼす影響は、基礎代謝を下げて消費エネルギーを低く抑えて体重がこれ以上減らないようにする
  • 停滞期が始まるタイミングは、ダイエット開始後の1カ月前後もしくは、体重の5%減量したタイミング。停滞期間は、2週間~1カ月続く
  • 停滞期を早く脱出するための乗り越え方「1.ダイエットを断続、2.運動、3.体重計を見ない、4.食事の内容を見直す」
  • MEC食でも停滞期が起こる原因は、「短期間で体重が減少した、MEC食のベース量だと栄養が不十分」
  • MEC食で停滞期を乗り越えるには、”飽和脂肪酸”を多く含む「ラード、バター、ココナッツオイル」をプラスして乗り越えよう!飽和脂肪酸を摂取すると空腹を感じなくなり、体温を上げて代謝を高めて停滞期を乗り切ることができる。

停滞期を上手に乗り切るには、ストレスを貯めずに適度な運動、MEC食+飽和脂肪酸(ラード、バター、ココナッツオイル)を上手に取り入れて徐々に痩せていくことがポイントです!その後、先輩に停滞期を突破する情報を教えてあげたら、やってみるなんて意気込んでましたよ。

こちらの記事では、最初にちょっと出てきた「リバウンド」について、詳しく調べてみましたよ。もし、停滞してもリバウンドしないための情報が載っているので、ぜひご覧ください。

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