ダイエットするぞ!でも痩せるスピードの理想はどれくらい?

こんにちは!暑い日が続きますね。みなさん『夏バテ』してませんか?

僕は夏バテ気味です。「夕飯はビールとおつまみ程度で良いか」と、簡単に済ませてしまっています。ちょっと痩せたかもと期待しましたが、全く体重は減っていませんでした。そうですよね。暑い日は、ビールが美味しくてグビグビ、おつまみもパクパク。これでは痩せませんね。

1kgも痩せない僕をしり目に、最近ものすごい勢いで痩せた友人がいるんです。ダイエット魂に火が付いたとかで、『1月で-10kgに挑戦中』だとか。

友人Aくん

もう6kg痩せたんです!あと-4㎏で目標達成!

どんなダイエットをしているのか聞いたら、ちょっとゾッとしました。「野菜を食べて、水を飲んで、運動して…」と色々話していましたが、まとめると彼のダイエット方法はこんな感じ。

  • とにかく食事量を減らす!
  • とにかく運動!
  • 絶対に1ヵ月で-10㎏痩せるという強い気持ちを持つ!

彼の長所は「まじめで真っすぐ」なところ。ダイエットにもストイックに励んでいますが、努力の方法が間違えています。ダイエットに対する知識不足から、間違えた方向へ突っ走ってしまっているんです。

はっきり言います!彼はリバウンドします!

彼は-10㎏を達成するかもしれません。けれど、残念ながらそれは一時的なものになるでしょう。ダイエット経験者の約6割は「ダイエットの挫折リバウンドをすると聞いたんですが、その約6割の特徴に彼はピッタリ当てはまっています。

【3つの特徴】ダイエット挫折・リバウンドする人
  • 短期戦すぎる
  • 一気に痩せようとしすぎる
  • 頑張りすぎる

友人Aくんのダイエット方法は、見事に3項目をクリアしていますね。これではリバウンドまっしぐらです。

友人Aくんは、極端な食事制限+運動のしすぎで『エネルギーが不足している状態』です。体は、エネルギーが不足すると筋肉を分解しエネルギーを作り出します。つまり、筋肉の減少につながるという事です。

筋肉が減るとどうなるのか?筋肉が減少した事により基礎代謝が落ち、カロリー消費がしずらくなる。その結果、太りやすくなるという流れです。『ダイエットした結果、太りやすい身体になってしまった』なんて悲しすぎますね。

正しいダイエットをした場合でも、筋肉の減少は起こります。これは筋肉のプロ「ボディービルダー」でさえも防ぐ事は出来ないそうです。

プロのボディービルダーは、筋肉の減少分も見越したうえで筋肉と脂肪を増量します。コンテスト日から逆算し、十分な減量期間を設け緩やかなペースで痩せる。これが、筋肉をなるべく減らさない減量方として推奨されているそうです。

友人Aくん

プロでも『十分な期間』『緩やかなペースで痩せる』を意識しているんですね!これはマネしなければ!

ダイエットを始めると「短期間」「大幅な減量」という言葉に誘惑された経験ありますよね。結果を急ぐあまり、つい極端なダイエット方法を試しては挫折・リバウンドを繰り返します。いったい、ダイエットで痩せるスピードは、どのくらいが理想なのでしょうか?

この記事では、前半は『リバウンドしにくい理想的なダイエットのスピード』と『間違えたダイエット習慣あるある』が分かります。あなたのダイエット間違えていませんか?確認してみてください。

後半では『ダイエットを成功させる方法』『おすすめダイエット方法』を紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

ダイエットで痩せるスピード『理想の目安』

体重の〇%まで!

ズバリ!1ヵ月の目安は体重の5%まで!なら痩せてOK

これ以上のペースで痩せると、エネルギー不足が起こり、筋肉の分解が始まります。すると、リバウンドしやすい身体になってしまうんです。筋肉の減少をなるべく避けるため、1ヵ月に痩せるのは、体重の5%以内にしましょう。

体重の5%と言われてもピンと来ないと思うので、具体的な数字を出しておきますね。

【1ヵ月間の減量目安】体重の5%まで

【体重50㎏】(体重50㎏)×0.05=2.5㎏/(1ヵ月あたり)

【体重60㎏】(体重60㎏)×0.05=3㎏/(1ヵ月あたり)

もし、-5%達成できなくても落ち込まないで!

これは、あくまでも目安です。人はみな体質が違うので、同じダイエットをしても体重の落ち方に個人差があります。マイペースを保って続けましょう。努力はきっと報われます。

そもそも真剣にダイエットが必要なのは、「肥満:BMI25以上」「高度肥満:BMI35以上」とされています。「標準体型:BMI18.5~25未満」の場合、1ヵ月に-1%程度の減量でも十分です。

友人Aくん

体重の-1%だから…計算すると…?

【1ヵ月間の減量目安】体重の-1%の場合

【体重50㎏】(体重50㎏)×0.01=0.5㎏(500g)

【体重60㎏】(体重60㎏)×0.01=0.6㎏(600g)

『意外と少ない!』と思った方、多いのではないでしょうか。僕もそう思いました。でもチョットこの画像を見てください。

画像「(左)500mlペットボトル・(中央)筋肉1㎏・ (右)脂肪1㎏」です。 例えば、体重50㎏で-1%痩せた場合は500g。画像の脂肪は1㎏なので、この半分で500gです。 大体500mlペットボトル位の大きさでしょうか。

可視化すると、500gの脂肪って結構な体積ってことが分かりますね!

ここで、問題です!計算がしやすいので、体重50㎏の人を例に使います。

Question?

【体重50㎏の人が、1ヵ月に-500gづつ減量し-10㎏を目指す場合】どれ位の期間が必要でしょうか?

正解:20カ月(1年8カ月)

極力、筋肉量を減らさず、体脂肪を落とすダイエットにはある程度の長期的な計画が必要と言えるでしょう。

ダイエットの成功とは?

『やっぱり時間かかるんだ~。広告で見た「1ヵ月で-10㎏!!」ってダイエットやろうかな~』

と、思ったあなた。ちょっと冷静になってみましょう。痩せたい気持ちは、とてもよく分かります。でも、ちょっと質問させてください。「ダイエットの成功とはなんでしょうか?」体重が落ちればダイエット成功ですか?僕は違うと思います。

本当の成功は『体脂肪を落とす事』そして『リバウンドしない体になる事』だと思うんです。

1ヵ月-10kgに成功しても、多くの場合はすぐに元に戻ってしまいます。なぜなら、減ったのは体脂肪ではなく、水分である場合がほとんどです。なので、ダイエットを辞めた瞬間に戻ります。

画像引用:からだカルテ

1ヵ月に-10kgと極端に痩せる場合、食事制限もきっとしていますよね?体を動かすエネルギーが足りなくなり、筋肉からエネルギーを奪う。そして、筋肉量が減る。そうするとどうなるのか?筋肉量の減った身体は基礎代謝が落ち、さらに脂肪を蓄えやすい身体へとなるのです。

『ダイエットしたのに、逆に太りやすい身体になっていた!』これは、明らかにダイエット失敗と呼べるでしょう。一時的な体重の減少に目がくらみ、間違えたダイエットをしては絶対にダメです!

間違えたダイエット習慣あるある

ここで、やりがちな『間違えたダイエットあるある』をご紹介!あなたのダイエット方法…間違えてませんか?

ダイエット:食事あるある

【ダイエット中だから少ししか食べない】

「それで満足できるの?」という量しか食べない人見かけますね。おにぎり1個に野菜ジュースだけ・子供のお弁当箱位の量しか食べないとか。ダイエット中だからといって、極端に食事量を減らすのは良くありません。

極端な食事制限はエネルギー不足を招きます。筋肉の減少につながるだけではなく、貧血なども引き起こす要因となるので気を付けましょう。

【朝・昼はガッツリ!夜は食べない】

「ダイエットしてるの」と言うわりに、食事もガッツリ+おやつもしっかりと食べる。なんて人もいました。話を聞くと、夕飯はまったく食べないんだとか。こう言ったドカ食いも良くありませんね。

長時間、空腹が続いた後、食事をすると血糖値が一気に急上昇します。すると肥満ホルモンであるインスリンが過剰分泌。糖を脂肪細胞へ取り込み肥満の原因に。

画像引用:日テレ 所さんの目がテン!

その後、出しすぎたインスリンの影響で血糖値が急下降強い空腹感に襲われる。という『ドカ食いスパイラル』にはまったら大変です。血糖値を乱高下させないよう、3食バランス良く食べましょう。

【野菜ばっかり食べる】

大盛のサラダだけ、ヨーグルトだけなどカロリーの少なそうな物だけでお腹いっぱいにする。このような栄養バランスが偏った食事もNGです。

分かっているけど、ついやってしまう「あるある」ですね。食事はバランス!極端な制限は、長続きしませんよ。

ダイエット:運動あるある

【空腹で運動して脂肪燃焼】

「空腹時に運動した方が、脂肪燃焼される」と聞いた事ありませんか?確かに、空腹状態での運動は脂肪酸が多く使われるそうです。けれど、それがダイエット効果を増大させるものでは無い。という意見もあります。

空腹で運動をした場合、運動中のエネルギー不足筋肉の回復が上手く行われない貧血を招く。などデメリットが多く存在します。

「運動の2時間前まで」に食事を済ませる事をオススメします。食事が難しかった場合、バナナやゼリー状の食品など、少しお腹に入れておくと良いと思います。

【本気で痩せたい!だから運動をやりまくる】

消費カロリー>摂取カロリー』を意識するあまり、運動ばかり頑張ってしまう人いますね。もちろん、運動ができるのは素晴らしい事です。けれど、運動後は筋肉が傷つき・エネルギー不足になっている状態。

運動の事ばかり考えず、回復を促すために「食事」にも気に掛けるようにしましょう。

ダイエットには運動だけ・食事だけではダメなんですね!運動と食事の両方を頑張りましょう。

ダイエットを成功させる方法

目標を立てる

当たり前の様ですが、具体的な目標を立てましょう。「目標-5㎏」だけでなく、1ヵ月あたり体重の5%までの減量とし、『どの位の期間が必要か?』も確認します。詳しくは記事、前半をご確認ください。

1ヵ月で-1㎏のペースで痩せる!と目標にした場合、『1日当たりの消費カロリー』の計算も必要です。【脂肪1㎏=7200cal】なので計算式はこの様になります。

目標消費カロリー/1日あたり

(脂肪1㎏)7200cal÷30日=240cal/(1日当たり)

1日当たり240cal。これを食事・運動でどのように消費していくのか?考えればよいという事になります。

一見大きな目標に見えても、「1日あたりの目標消費カロリー」まで計算すると、なんだかできそうな気がしてきます!

友人Aくん

がむしゃらに運動するより「具体的な目標」があると、やる気もアップするな!

正しい食事と運動をする

食事

画像引用:栄養指導NAVI

1日に必要なカロリー摂取は活動量によって異なりますが、平均すると成人男性2000㎉、成人女性1800㎉と言われています。毎日の食事で、摂取カロリーがオーバーしていないか確認してみましょう。

とは言え、食事のカロリー計算を正しく行うのはとっても難しい事です。上記のような食事ごとにカロリーが示された図などで、だいたいの数字を確認。明らかにカロリーオーバーであれば食事を改めましょう。

画像引用:栄養指導NAVI

参考に、成人女性の1日のカロリー摂取量である「1800㎉の献立」を載せておきます。実際の献立をみると、どんな食事をしたら良いかイメージしやすいですね。

糖質脂質は抑えてタンパク質は意識的に摂取がポイント。ダイエット中の食事は、 特にタンパク質が不足しがちです。筋肉減少を防ぐためにも積極的に食べましょう。

因みに、タンパク質摂取の目安(1日あたり)成人男性60g・成人女性50gです。

運動

画像引用:アスレシピ

どの位の運動が必要なのか?大体の目安を把握する方法があります。上記の図は、平均的な基礎代謝量を示したものです。基礎代謝とは、生命維持に使われるエネルギー量の事。

30代女性の場合を例に計算します。基礎代謝量は1160(㎉/日)。これを、1日の摂取カロリーから引けば、どの位の運動量が必要なのかが分かります。

1日に必要な運動(成人女性)

1800㎉(1日の摂取カロリー)-1160㎉(基礎代謝量)=640㎉

計算によると、640㎉を運動で消費すれば太らないという事になりますね。運動で消費できるカロリー目安は下の図を参考にしてみてください。

画像引用:鳥取市HP

ジムに通ったり、スポーツをする機会がない!なんて人もご心配なく。通勤中の歩行をいつもより速足にしたり、1駅だけ歩いたりなど、日常生活の中でもできる事は沢山ありそうですよ。

おすすめダイエット方法

ダイエットに本気の人におすすめ!『糖質制限ダイエット』

リバウンドしない秘訣は食物繊維?『食物繊維+運動のダイエット』

ダイエットを頑張って『停滞期』が来たあなたにアドバイス!秘訣は『チートデイ』

まとめ

  • 減量は体重の-5%まで!/(1ヵ月あたり)
  • 全部間違えてますよ!極端に少ない・偏った食事・ドカ食い。空腹時の運動・ダイエットは運動が全てと思っている
  • 細かく目標設定。バランスの摂れた食事・運動が基本!

今回は『ダイエットするぞ!でも痩せるスピードの理想はどれくらい?』と題して記事を書きました。ついつい「短期間で結果のでるダイエット」に手を出してしまいがち。そんな時は、少し立ち止まって考え直した方が良いかもしれません。

友人Aくん

『1ヵ月で体重の-5%』が理想と分かり、僕は少し気が楽になりました。今まではガンガン痩せなければダイエットの意味がないと思っていたので…

それを分かってもらえて良かった。長期的な計画で痩せたほうが、結局はリバウンドもせずに成功するんだよ!

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