食物繊維の効果は便秘解消だけ?あなたが知らない意外な効果!

食物繊維と聞いて、あなたは何を想像しますか?

僕は、便秘解消です。食物繊維=便秘解消って鉄板ではないですか?

でも実は、食物繊維の効果は便秘解消だけではありません。それは、便秘が解消されたことによって起こるうれしい効果だったり、食物繊維が直接腸に働きかけて病気を防いでくれたりと様々です。

「別にわたしは便秘で悩んでいないから食物繊維なんて摂らなくて大丈夫」と今まで思っていた人も、これからお話することを聞いてもらえば「ヤバッ、取らなきゃ!」と思うはず。

かくいう僕も同じ考えでしたが、いろいろ聞いて改めましたから…

では、早速食物繊維のもつ素晴らしい効果をご紹介していきましょう。

食物繊維には2種類ある!

食物繊維は、次の2種類に分けられます。

  • 水溶性食物繊維
  • 不溶性食物繊維

食物繊維は、食べても消化酵素の影響を受けずに小腸を通過し大腸まで到達する性質があります。エネルギーに変わらないので食物繊維で太ったりすることはありません。

エネルギーなんてないと書いていたら、本当にそんなスゴイ効果なんてあるのか?と疑われそうですが…ちょっと待ってくださいね。

水溶性食物繊維の効果

水溶性食物繊維は水に溶けやすく、水分を蓄える力が強いです。

水溶性食物繊維が腸に達すると、便に水分を含ませてドロドロ状にします。ウサギのようなコロコロ便の人が摂ればスムーズな排便を促します。

また、コレステロールやナトリウムの排出もするので、高血圧の予防にもなってくれます。

食物繊維自体にエネルギーはなく肥満の原因にはならないので、糖尿病、高脂血症、動脈硬化などの生活習慣病予防にも役立ちます。

更に、小腸で栄養の吸収を穏やかにするので血糖値の急上昇を防ぎ、血管に負担をかけません。

僕は食物繊維に種類があることも知らなかったですし、便秘に悩むのは女性が多いから女性のための栄養素と勝手に思い込んでいました。

でも、生活習慣病って男性がかかりやすい病気ですよね。そして中年男性に多いです。僕は今30歳で中年にまさに足を突っ込んでいる段階!僕こそ絶対摂らなければいけない栄養素だったんです。

不溶性食物繊維の効果

不溶性食物繊維は水に溶けにくく、かさを増やす性質があります

不溶性食物繊維が腸に達すると、便の容積を増やして大腸を刺激し、腸内の便を押し出して排便を促します。ダイエット中の人、小食の女性など、便の量が少ない人が摂れば便秘解消が期待できます。

また、腸内の有害物質を吸着して排出するので、腸内が綺麗になり大腸がんなどの予防になります。

便秘の原因によって摂るべき食物繊維が変わるなんて驚きますよね。

妹が「食物繊維を摂っているのに便秘が治らない!」と言って、●ーラック(下剤)を会社に行く前に飲んで、電車や会社でうんちパニックを起こして大変だった話を何回か聞かされたことがあります。

「便秘になると大変だな、治すのは諦めるしかないのか」と思っていましたが、もしかしたら摂り方が間違っていたのかもしれません。妹は納豆ばかり食べていたのですが、便秘がひどくなって痔に発展していましたから(笑)。妹は、わかめなど水溶性食物繊維を摂らなければならなかったんですよね。知らないって怖い!

水溶性・不溶性共通の効果

どちらの食物繊維も、ビフィズス菌など善玉菌のエサになり、腸内の悪玉菌が減り腸内環境を良くします。

ここで僕はまた妹のことを思い出しました。腸内環境をよくするにはビフィズス菌など善玉菌も必要なんです。さっき水溶性食物繊維を摂っていれば治ったと考えましたが、もともと腸内の状態が悪く善玉菌が少なければスッキリ便秘は改善されません。

なので、妹は水溶性食物繊維を摂りながら、腸内の善玉菌を増やすヨーグルトやヤクルトなども一緒に摂らないといけなかったのです。便秘改善だけでも奥深い話です(笑)。

他の食物繊維の効果として、排便によりお腹がスリムになる効果や、腸内環境が整って免疫力が上がり風邪をひきにくくなること、精神安定効果を得られることがあります。

数年前の話ですが、僕の会社の先輩が毎日イライラしていたんです。同僚にはもちろん上司にもみんなに当たり散らして、手の付けようがありませんでした。

彼女は精神科に行って、薬をもらって飲むようになりました。その薬はセロトニンを増やす薬です。

セロトニンは不安や焦りなどを感じにくくして心を安定させる脳内神経物質です。それを飲んで少し落ち着いた様子だったのですが…セロトニンって大切だなと感じた瞬間でした。

実は、セロトニンは腸内に80%存在するんです。20%だけが脳内に行きます。腸内環境が悪いとセロトニンはうまく作られません。脳内のセロトニンが減ると先輩のように毎日イライラ、不安定な心になってしまうのです。

自分の心をコントロールできないなんて嫌ですし、薬に頼りたくないですよね?僕は絶対嫌です。先輩の光景を目の当たりにしてゾッとしました。だったら食物繊維をしっかり摂るしかないんです。

食物繊維の効果は、便秘改善・病気予防・精神安定の3つ!

2種類の食物繊維の効果をそれぞれ分けて紹介してきましたが、まとめると次の3つです。

  • 食物繊維が便の状態を改善し、便秘を改善する
  • 有害なものを排出して、生活習慣病の原因となるものをなくす
  • 腸内を改善してセロトニンを作り心を安定させる

生活習慣病は死亡率が高く、恐ろしい病気です。また、最近うつ病やパニック障害などにかかる人が増えており原因はセロトニン不足と言われています。

他人事ではなく、どちらも誰にでもなる可能性のある病気です。

これを機に、食物繊維は便秘に悩んでいる人だけに必要な栄養素という考えは捨てて、健康に過ごすために絶対必要な栄養素としっかり心にとどめていただけると嬉しいです。

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